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Kです。趣味は、ボールを蹴ることやひとりで自然豊かなキャンパス内をふらつくことです。物事を深く考えるには、最高です。強制される学びは、大嫌いですが、興味を持ったことを自ら学ぶことは、楽しいです。なので、よく本を読んでいます。目指すは、文理両道人間! 所属に縛られない「学び」を追い求める自分は、 IESという組織、それを運営する先生方や大学院の先輩方にとても救われております。IESの活動の中に、学生生活があります。まさにIESに「学び」を実現してもらいつつ、メンバーの1人として、みなさんの「学び」の実現に伴走するという立場です。
以上、お分かり頂けましたでしょうか?数学オタクでも勉強大好きでもない、普通の地味な大学生です。この科目の担当者Kは、これを読んでくださっている皆さんと、いちばん年齢が近いかもしれません。少し前まで、セーラー服を着た高校生でしたよ。
算数・数学のナビゲーターからのメッセージ
今までの学び
小中高を終え、大学に通っています。私は、中学生や高校生のとき、塾に通ったことがありません。新たに勉強道具を用意することはせず、学校から配られるテキストのみを使っていました。私の学びの場所は、常に学校でした。なので、今みたいに学校に行けない状況を想像すると、心苦しいです。中高生の時の将来の夢は、先生になることでした。現在は、後の研究テーマのなかで教育に携わりたいと思っています。中高時代、受験を意識しすぎた勉強になってしまい、学ぶことを楽しむ気持ちというものは、欠けていました。その結果、なぜ自分が数学科にきたのか、ということが見えなくなってしまいました。だからこそ、小中学生の皆さんには、“今”の学びを意味のあるものにしてほしいと強く思います。
学ぶということに、(現在進行形で)とても苦労している学生時代を過ごしています。そんな私だから、伝えられることもあるのではないかと思います。是非、以下を読んでみてください。
学習について
算数や数学の学びについて、とりあげようと思います。
ここでは、できるだけ、学習をするということを「勉強」ではなく、「学び」という表現を使うことにします。なぜなら、「勉強」という言葉は、文字の通り、何だか強いられるものに感じ、心苦しさを感じる経験があるからです。特に、算数や数学は、強制されることで遠ざかりやすい科目でもあると思います。学習するときに、強制されているという気持ちを出来るだけ感じずに、取り組んでみてほしいという願いからです。
算数
問題を解き始める前に、一度立ち止まってみてください。今、学んでいることが、何に生かされているのかを考えてみてください。生活の中に、実は算数はたくさん生かされている、ということを実感していただけるように、サイトをまとめました。数というものは、生活を知るために、社会を知るために、必要不可欠なものです。いくら嫌いでも、生活の中で算数を避けることはできません。そうは言っても、計算問題や文章問題を解いてばかりでは、嫌になってしまいますよね。それらをやることに困難を感じている方もいるでしょう。
しかし、イスに座って、プリントをやることだけが、算数の学習の全てではありません。算数の学びは、プリント学習以外からも得ることができます。目で見て学ぶこと、耳で聞いて学ぶこと、好きなスポーツを生かす、他の好きな科目を生かすなど、どこからでも学ぶことができます。自分の好きなことや得意なことを生かして、楽しみながら学んでみてください。多様な学び方を、少しずつ、一緒に見つけられたら良いなと思っています。
数学
数学は、なぜ勉強するのか、他に比べてわかりづらい科目でもあります。日々、公式を覚えたり、問題を解くことに精一杯になってしまっているからだと思います。公式を使い、図形を読み解き、問題を解決することが、一枚のプリント上では自動的な作業となってしまいがちです。それでは、私たちの目の前に繰り広げられる数学的事象は、何の意味も持たぬものとなってしまうのです。「数学というものが何なのか」ということがわからないと、意味のない学習を始めることになると思い、このサイトでは、根本的なことから触れてみました。数学の受験向けのサイトや計算プリントは、数多くインターネット上に転がっているのですが、それでは、つまらないと感じる人もいると思います。しかも、教科書やプリントによる学習は、ここで勧めるまでもなく、宿題として出されていると思います。なので、教科書やプリントでは学ぶことのできない数学を中心にまとめました。他の分野と数学とのつながりを見出す、手がかりとなると良いなと思っています。
本質的な学び
学ぶときに、困難に直面することもあるでしょう。しかし、困難があるからこその「学び」というものも必ずあります。例えば、聞き取りが困難な場合、板書や文字媒体のものをよくみますね。そこから、自分で、しっかり考えるのです。自分なりに理解をしてみます。障害の有無や障害種を問わず、「限られた情報をもとに、自分で考える」ということは、生きていく上で最大の強みとなるはずです。学ぶことに障壁があるということは、本質的な「学び」を追い求めるチャンスでもあります。
小中学生の皆さんへ
自分ではどうしようもないことで、学びを諦めてほしくないです。どうしようもないことというのは、人それぞれにあると思います。目が見えないこと、見えづらいこと、耳が聞こえないこと、聞こえづらいこと、手がうまく動かないこと、集団の中にいることが苦手なこと、といった学びに立ち向かうまでにある壁。家では勉強ができないこと、あるいは学校では勉強ができないこと、教材を買えないこと、という環境的な壁。抱える事情は、様々で、複合していたりもします。
どうしようもないことは、どうしようもないのです。自分の力では、変えられないものもあります。でも、そこで、学ぶことを諦めてしまうのは、本当にもったいないです。学びに対する強い気持ちさえあれば、学びを支えてくれる人やモノが現れます。決して一人ではありません。
今、学校の休校が長引き、どうしようもない状況であると言えます。休校が終わっても、そのどうしようもなさというものは、残るかもしれません。そんな今だからこそ、真の算数や数学の「学び」を求めてみませんか?もちろん、他の科目から始めるのでも全然構いません。私たちは、みなさんの「学び」を心から応援しています。