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春、夏のおさかな天国にひきつづき、ついに秋のおさかな天国に注目していきます。
秋刀魚/鰶 さんま
ああ…。写真を見ているだけでよだれが出て来ます。
”さんま”です。
さんまは、「秋刀魚」と書いたり「鰶」と書いたりするようです。
どんな”いわれ”があるのでしょう?
わくわく、見ていきましょう~
(おなかはぐ~)
そもそも、サンマの名前の由来は、「体が狭い魚」を意味する「狭真魚」が訛ったもの、という説があるそうです。
また、他にも大群をなして泳ぐ習性があるので、「大きな群れ」を意味する「沢」と「魚」を意味する「マ」からなる「サワンマ」が語源となった、という説もあるのだそうです。
例えば、岩波の国語辞典にはサンマは次のように説明されています。
さんま【秋刀魚】
秋の味覚として広く食される、細長い体の海産魚。背は青黒く、腹は銀白色。口がとがる。
なるほど。この説明を見てみると、
秋の刀のような魚と書く「秋刀魚」は納得いくような気がしますね…!
一方、「鰶」という漢字もありますが、私の持っている漢字辞典には掲載されていませんでした…。
かなりマニアックな漢字の一つといえるかもしれません!
魚へんに「祭」と書くこの漢字。
江戸時代の河岸にサンマが揚がるとお祭り騒ぎになったことから、この字が使用されたのだそうです。
かし【河岸】
① かわぎし。特に、舟から人や荷物をあげおろしするかわぎし。
② かわぎしに立つ市場。特に魚市場を言う。
③ ことをする場所。「河岸を変える」
揚 ヨウ あげる・あがる
液体の中から物を取り出すことを「あげる」といったことから。
みんなが喜んでいただくサンマ。
最近は、漁獲量が減っていることも報じられていますね。
下記で紹介するホームページには、さんまの漁獲量の変化がグラフになっています。
これによると約50年前は、全国で500,000トン以上のサンマが獲れていたことが分かりますが、2015年以降は、100,000トン前後で1/5の漁獲量になっていることが分かります。
さらに、漁業情報サービスセンターによると、漁獲量はさらに落ち込みつつあることが分かります。2017年には、77,000トンの漁獲量、2019年は40,000トン…に。
その分サンマの値段も高くなっているのですね。
サンマが獲れなくなってきている理由について、水産庁は、日本の東側を南下する親潮の流れが日本から離れるなどの環境の変化や、サンマとエサが競合するイワシやサバが増えたことで、サンマの生息場所が変わったことなどを挙げているそうです。
おやしお【親潮】
千島列島から日本の東岸を南へ流れ、黒潮と合流して太平洋を東へと向かう寒流。
合流点は四月ごろに最も南下し、宮城県沖、ときに茨城県沖に達する。
気象庁のホームページによると、北海道東方や釧路沖、三陸沖などに存在する低温・低塩分で溶存酸素量が多く、 栄養塩に富んだ水を親潮ということもあるのだそうです。
親潮の名は、栄養塩が多く、魚類や海藻類を養い育くむ親にあたることに由来しているのだとか。
黒潮が青や紺色をしているのに対し、親潮は緑や茶色がかった色をしているのだそうです。
くろしお【黒潮】
日本列島に沿って太平洋を北東へと流れる暖流。
親潮と合流後、太平洋を東へと向かう。
同じく気象庁のページに黒潮の説明も紹介されていました。
黒潮は、東シナ海を北上して九州と奄美大島の間のトカラ海峡から太平洋に入り、日本の南岸に沿って流れ、房総半島沖を東に流れる海流です。
流速は速いところでは毎秒2m以上に達し、その強い流れは幅100kmにも及び、輸送する水の量は毎秒5,000万トンにも達します。
黒潮流路の動向は船舶の経済運航コースを左右するほか、漁場の位置や沿岸の潮位を変化させる要因の一つとなっています。
このため、船舶運航や漁業の関係者などにとって、黒潮流路の変動は大きな関心事となっているのだとか。
おいしいいただき方
さんまの塩焼き
定番でありながら、めちゃくちゃシンプルな料理ですね!
塩をふってなじませて、焼きます。そして、大根おろしとレモンと一緒にいただくのがおいしいですね。
リンクで紹介しているページは、とても丁寧においしく塩焼きするコツが書かれています。
フライパンで調理する方法も載っていますよ~
鮭 さけ
多くの日本人に馴染みの深いおさかなの一つが「さけ」ではないでしょうか。
「シャケ」などと呼んだりもしますね。コンビニで売っているオニギリでも定番の具です。
川で生まれ北の海で育つ、暗めの青色の背、銀白色の腹をした魚です。
秋、体長80センチ前後に成長したものが川をのぼり、産卵後死んでしまいます。
肉は淡い紅色です。
卵を筋子・イクラにします。
よく、北海道旅行のお土産の定番とされたのが木彫りのクマ。
クマが、サケを口にくわえていたり、前足で捕まえようとしている姿がモチーフになっていますが、あれは、産卵をしに川に戻ってきたサケだったのですね。
サケが卵を産むのも命がけです…!
そして以下の記事では、クマはサケをそこまで食べるわけではない、という驚きの内容が紹介されています…!
さて、肝心なサケの語源。
どうやら、身が簡単に裂けるから「サケ」の名がついた、という説があるようです。
そして、アイヌ語が語源になっている、という説も。
アイヌ語で、「夏の食べ物」を意味する「サクイベ」や「シャケンペ」に由来するとも言われています。アイヌ民族は、サケを「神の魚」として尊んだといいます。
下記の動画はマンガ『ゴールデンカムイ』の食事シーンをまとめたもの。
動画の最初のほうでサケ料理が出て来ますよ!ヒンナヒンナ~
さて、漢字の語源はどうでしょうか。
漢字では「鮭」と書きますが、本来は「フグ」を意味する漢字だったのだそうです。
「圭」が「怒る」を表し、「怒ると腹がふくれる魚」という理由で「鮭」は「フグ」であったのだとか。
実際に漢字辞典にも、「フグ科の海水魚の総称」として記載されています。
一方で、サケ科の大形の海水魚の総称とも説明されています。
もともとサケは「鮏」と書いていたのだそうです。理由はサケが生臭い魚であったから…!
ただし、この漢字ではイメージが悪いという理由であったり、誤って「鮭」が使われるようになったりと、さまざまな経緯で「鮭」という漢字が定着することになったようです。
おいしいいただき方
鮭のムニエル
塩をふって水気をとった鮭に小麦粉をまぶして、バターで香ばしく焼いていただくのがとてもおいしいですね…!
リンクされているホームページは、レストランで食べるようなサケのムニエルの作り方が丁寧に紹介されていますよ!
鮭のチタタプ
先ほどご紹介したマンガ、『ゴールデンカムイ』の中でよく登場するチタタプという料理。
チタタプとは「我々が刻むもの」という意味のようで、マンガの中でもさまざまな獣肉を「チタタプ」といいながら刻み、いただいています。
鮭でもチタタプ料理にトライして記事にした方がいたのでご紹介したのがリンク先のホームページ。
「すごい美味しい!」とのこと。
ぜひ試してみたいですね!
ほかにもいろいろ!