フネで旅する漢字の海原(うなばら) シリーズ⑥ 秋のおさかな天国

水族館のような大きな水槽の中に、ジンベイザメ、マダライルカ、マンタ、マグロ、など大きな魚が沢山入っているイラスト 国語:学びのナビゲーター
       

さんかくすと文がえます

 

春、夏のおさかな天国にひきつづき、ついに秋のおさかな天国に注目していきます。

秋刀魚/鰶 さんま

さんまの塩焼き。脇にはたっぷりの大根おろし。

 

M先生
M先生

ああ…。写真を見ているだけでよだれが出て来ます。
”さんま”です。

さんまは、「秋刀魚」と書いたり「鰶」と書いたりするようです。
どんな”いわれ”があるのでしょう?
わくわく、見ていきましょう~

(おなかはぐ~)

 

 そもそも、サンマの名前の由来は、「体がせまい魚」を意味する「狭真魚さまな」がなまったもの、という説があるそうです。
また、他にも大群たいぐんをなして泳ぐ習性があるので、「大きな群れ」を意味する「沢」と「魚」を意味する「マ」からなる「サワンマ」が語源となった、という説もあるのだそうです。

例えば、岩波の国語辞典にはサンマは次のように説明されています。

 

さんま【秋刀魚】

秋の味覚として広く食される、細長い体の海産魚。背は青黒く、腹は銀白色。口がとがる。

 

M先生
M先生

なるほど。この説明を見てみると、
秋の刀のような魚と書く「秋刀魚」は納得いくような気がしますね…!

さんまのイラスト

 

日本刀のイラスト

 

 

 

  

一方、「さんま」という漢字もありますが、私の持っている漢字辞典には掲載けいさいされていませんでした…。
かなりマニアックな漢字の一つといえるかもしれません!

魚へんに「祭」と書くこの漢字。
江戸時代の河岸かしにサンマががるとお祭りさわぎになったことから、この字が使用されたのだそうです。

  

かし【河岸】

① かわぎし。特に、舟から人や荷物をあげおろしするかわぎし。
② かわぎしに立つ市場。特に魚市場を言う。
③ ことをする場所。「河岸を変える」

揚 ヨウ あげる・あがる

液体の中から物を取り出すことを「あげる」といったことから。

  

みんなが喜んでいただくサンマ。
最近は、漁獲量ぎょかくりょうが減っていることも報じられていますね。

下記で紹介するホームページには、さんまの漁獲量ぎょかくりょうの変化がグラフになっています。
これによると約50年前は、全国で500,000トン以上のサンマがれていたことが分かりますが、2015年以降は、100,000トン前後で1/5の漁獲量ぎょかくりょうになっていることが分かります。

 

 

さらに、漁業情報ぎょぎょうじょうほうサービスセンターによると、漁獲量ぎょかくりょうはさらに落ち込みつつあることが分かります。2017年には、77,000トンの漁獲量ぎょかくりょう、2019年は40,000トン…に。
その分サンマの値段も高くなっているのですね。

サンマがれなくなってきている理由について、水産庁すいさんちょうは、日本の東側を南下する親潮おやしおの流れが日本から離れるなどの環境の変化や、サンマとエサが競合きょうごうするイワシやサバが増えたことで、サンマの生息場所せいそくばしょが変わったことなどをげているそうです。

 

 

おやしお【親潮】

千島列島ちしまれっとうから日本の東岸を南へ流れ、黒潮くろしおと合流して太平洋を東へと向かう寒流かんりゅう
合流点は四月ごろに最も南下し、宮城県沖、ときに茨城県沖に達する。

 

気象庁のホームページによると、北海道東方や釧路沖くしろおき三陸沖さんりくおきなどに存在する低温ていおん低塩分ていえんぶん溶存酸素量ようぞんさんそりょうが多く、 栄養塩えいようえんに富んだ水を親潮ということもあるのだそうです。
親潮の名は、栄養塩えいようえんが多く、魚類ぎょるい海藻類かいそうるいやしなはぐくむ親にあたることに由来しているのだとか。
黒潮が青や紺色こんいろをしているのに対し、親潮は緑や茶色がかった色をしているのだそうです。

 

くろしお【黒潮】

日本列島に沿って太平洋を北東へと流れる暖流だんりゅう
親潮おやしおと合流後、太平洋を東へと向かう。

  

千島列島から関東あたりまでを示した日本地図。千島列島以東からっ寒流の親潮が流れ込み、関東付近には暖流の黒潮が流れ込んでいる。
気象庁のホームページより

同じく気象庁のページに黒潮の説明も紹介されていました。
黒潮は、東シナ海を北上して九州と奄美大島あまみおおしまの間のトカラ海峡かいきょうから太平洋に入り、日本の南岸に沿って流れ、房総半島沖ぼうそうはんとうおきを東に流れる海流です。
流速りゅうそくは速いところでは毎秒2m以上に達し、その強い流れは幅100kmにも及び、輸送ゆそうする水の量は毎秒5,000万トンにも達します。
黒潮流路の動向は船舶せんぱく経済運航けいざいうんこうコースを左右するほか、漁場ぎょじょうの位置や沿岸えんがん潮位ちょういを変化させる要因の一つとなっています。
このため、船舶運航せんぱくうんこう漁業ぎょぎょうの関係者などにとって、黒潮流路の変動は大きな関心事となっているのだとか。

 

おいしいいただき方

さんまの塩焼き

定番でありながら、めちゃくちゃシンプルな料理ですね!
塩をふってなじませて、焼きます。そして、大根おろしとレモンと一緒にいただくのがおいしいですね。
リンクで紹介しているページは、とても丁寧においしく塩焼きするコツが書かれています。
フライパンで調理する方法も載っていますよ~

 
 

 

鮭 さけ

鮭の写真

 多くの日本人に馴染なじみの深いおさかなの一つが「さけ」ではないでしょうか。
「シャケ」などと呼んだりもしますね。コンビニで売っているオニギリでも定番ていばんの具です。

川で生まれ北の海で育つ、暗めの青色の背、銀白色ぎんはくしょくの腹をした魚です。
秋、体長80センチ前後に成長したものが川をのぼり、産卵後死んでしまいます。
肉は淡い紅色べにいろです。
卵を筋子すじこ・イクラにします。

 

鮭を口にくわえた木彫りのクマのイラスト

よく、北海道旅行のお土産みやげ定番ていばんとされたのが木彫きぼりのクマ。
クマが、サケを口にくわえていたり、前足でつかまえようとしている姿がモチーフになっていますが、あれは、産卵をしに川に戻ってきたサケだったのですね。

サケが卵を産むのも命がけです…!

 

そして以下の記事では、クマはサケをそこまで食べるわけではない、というおどろきの内容が紹介されています…!

 

 

さて、肝心かんじんなサケの語源ごげん
どうやら、身が簡単にけるから「サケ」の名がついた、という説があるようです。
そして、アイヌ語が語源ごげんになっている、という説も。

アイヌ語で、「夏の食べ物」を意味する「サクイベ」や「シャケンペ」に由来するとも言われています。アイヌ民族は、サケを「神の魚」としてたっとんだといいます。

下記の動画はマンガ『ゴールデンカムイ』の食事シーンをまとめたもの。
動画の最初のほうでサケ料理が出て来ますよ!ヒンナヒンナ~

 

【ゴールデンカムイ】食事シーン集 第七話~第十二話(完) Golden Kamuy Eating Scenes

 

 

さて、漢字の語源ごげんはどうでしょうか。
漢字では「鮭」と書きますが、本来は「フグ」を意味する漢字だったのだそうです。

「圭」が「怒る」を表し、「怒ると腹がふくれる魚」という理由で「鮭」は「フグ」であったのだとか。
実際に漢字辞典にも、「フグ科の海水魚かいすいぎょ総称そうしょう」として記載きさいされています。
一方で、サケ科の大形の海水魚かいすいぎょ総称そうしょうとも説明されています。

もともとサケは「鮏」と書いていたのだそうです。理由はサケが生臭なまぐさい魚であったから…!
ただし、この漢字ではイメージが悪いという理由であったり、誤って「鮭」が使われるようになったりと、さまざまな経緯で「鮭」という漢字が定着ていちゃくすることになったようです。

 

おいしいいただき方

鮭のムニエル

塩をふって水気をとった鮭に小麦粉をまぶして、バターで香ばしく焼いていただくのがとてもおいしいですね…!
リンクされているホームページは、レストランで食べるようなサケのムニエルの作り方が丁寧ていねいに紹介されていますよ!

 

鮭のチタタプ

先ほどご紹介したマンガ、『ゴールデンカムイ』の中でよく登場するチタタプという料理。
チタタプとは「我々がきざむもの」という意味のようで、マンガの中でもさまざまな獣肉けものにくを「チタタプ」といいながら刻み、いただいています。
鮭でもチタタプ料理にトライして記事にした方がいたのでご紹介したのがリンク先のホームページ。
「すごい美味おいしい!」とのこと。
ぜひ試してみたいですね!
 

 

ほかにもいろいろ!

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