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社会のナビゲーターからのメッセージ
皆さま、こんにちは。「社会を勉強しよう!」とページをクリックしてくださったこと、うれしく思います。
皆さまは、社会という科目にどんなイメージを持っているでしょうか。自分の周りのことを学ぶ科目?それとも、昔起こった出来事をちょっと刺激的なゴロ合わせで覚えれば、テストでいい点が取れるお得な科目?もちろん、学校で社会の科目を勉強することを考えたら、どちらも間違いではありません。
でも、私のように皆さまよりも「少しだけ大きな大人」になってみると、どうやらそれだけを勉強してきたわけではなさそうだと思うのです。大学院生という、まだ社会から「比較的」いろいろと許される立場だからこそ、あえて、学校の先生が言いにくいかもしれないことをここで言い切ってしまおうと思います。
「え~?でも、地図の勉強してもさあ。どうやって、世の中の仕組みとか、周りの人すごいな!ってわかるの?地図読んで、迷わずに友達の家に行ける人はすごいと思うけどさ~。」と、もしかしたら不思議に思った人もいるかもしれませんね。
私は、皆さんと同じくらいの年の頃、社会という科目が大好きでした(でも、年号だけを書かせるテストは大嫌いでした)。なぜ好きだったかというと、幸いなことに、社会の先生が「どういう理由で、どういう人が関わってそれが出来上がったのか」を丁寧に説明して下さる先生だったからなのです。単純ですね(苦笑)
例えば、私は先生に授業中に文句を言うことも大好きだったので「先生~、どうして、地図って必要なんですかあ~。駅前の赤い看板のスーパーっていえば、みんな分かってるじゃないですかあ~。」と騒いだこともあったのですが
社会の先生は冷静に、
(1)地図というものの発明がいかに人類の歴史を変えたかということ。
(2)昔、地球は平らと信じられてきたが、ある時、地球は本当は丸かったと分かり、丸いとすると一周はどのくらいなのか?と地球の大きさ論争(ケンカ)が起こったこと。
(3)地球の大きさ論争をオランダの本を読んで知った、伊能忠敬さんというオジサンが「だったらワシが解き明かしてやるわ」と日本全国の海岸線を歩き回り、北極星という星の位置も利用しつつ日本初の日本地図を作ったこと。
(4)その地図があまりに正確なので、シーボルトという外国の人が日本の技術力に衝撃を受け、自分の国に地図を勝手に持ち帰ろうとして逮捕されたこと。
を順番に教えてくださいました。ここまで教えて頂いたからこそ、「地図がある意義」「地図を作る人の仕事の意義」「地図が社会にもたらした影響」を理解し、なるほどすげえ!と思えたわけです。目の前の物から、社会というものの広がりを感じたのです。
世の中は、誰かの仕事で成り立っています。仕事をしていない、と言われている人であっても、実は「仕事」をしているのですよ。
世の中の仕組みを学び、人がどんな風に生きてきたのか、その「生きざま」を学ぶことが社会という科目の醍醐味なのです。
いにしえに学び、今に照らして考えること。先人たちの「生きざま」を知り、今を冷静に考え、周りの人たちを尊敬のまなざしで自然と見つめられるような、そんな力を、社会科の学びを通して身につけてほしいと願っています。
社会のページの構成について
社会のページは、3つの構成でできています。目的に応じて、ご利用ください。
今だからこそできる、今しかできない社会の学びがあります。今の世界には、なぜ、お休みになる店とならない店があるのでしょうか。なぜ、いつもよりも沢山会社に行かなければならない人がいるのでしょうか。今、働いている人を見つめることで、日本という社会が見えてきます。教科書からちょっとだけ顔を上げて、働く人を見つめてみましょう。きっと、暗記では学べない、大切な学びに繋がるはずです。
(2)社会:おすすめリンク集
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ところで、中の人ってどんな人??
H松:得意科目は社会・国語
不得意科目はそれ以外。算数や数学は壊滅的にできなかったが、なぜかテストの裏の「チャレンジコーナー」の出来は良かったので実は理系の秘めたる才能が眠っているのかもしれない・・。
ちなみに暗記も苦手。年号の穴埋めクイズで悩む全国の子どもたちと握手したい。いったん社会に出て働いたものの、社会好きが高じてひょんなことから大学院に戻ってきてしまった。休日は宝塚鑑賞をしつつ、宝塚作品の舞台になった場所の歴史を調べ、自己満足している。
座右の銘は、「稽古照今」。好きな大河ドラマは、真田丸。