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10月18日、19日に行われた津田塾祭に来ていただいた皆様ありがとうございました!
当日展示していたデフリンピックについての記事を深堀りをしたバージョンになってます!
先日、世界陸上が東京で開催されましたが、11月15日から26日にまた東京で世界的なスポーツ大会が開催されるのです!それが「デフリンピック」です!といわれても、知らない人もいるかもしれません・・・。
「デフリンピック」とはどういう大会なのでしょうか?
ちなみに展示したもの↓

デフリンピックとは?
障害のある人のスポーツ大会と言われると「パラリンピック」を思い浮かべると思います。パラリンピックは身体障害や知的障害がある人の国際的なスポーツ大会のことでオリンピックの開催後に行います。
一方、デフリンピックは聞こえない・聞こえにくい人が出場する国際的なスポーツ大会のことです!デフリンピックの「デフ」という言葉の由来は英語の「Deaf=耳が聞こえない」という意味からきています。それにオリンピック(Olympics)を組み合わせて「デフリンピック(Deaflympics)」という名前になりました。
初めての夏季デフリンピックが開催されたのは1924年パリ。冬季大会は1949年にオーストリアで開催されました。元々、国際パラリンピック委員会に国際ろう者スポーツ委員会も所属していましたが、聴覚障害への合理的な配慮以外はオリンピックと同じルールでやるという方針でやるために組織を離れてデフリンピックを開催するようになりました。
オリンピックと同じように4年に1度開催されて、今回の東京2025デフリンピックは日本で初めて開催かつデフリンピック100周年の記念の年です☆彡
競技って何があるの?
2025年の東京デフリンピックでは陸上、水泳、柔道、空手、バスケットボールなど21競技で行われます。

珍しい競技でいうとボウリング と オリエンテーリング はオリンピックの競技には含まれていない種目になります。

※オリエンテーリングとは地図とコンパスを使って山野に設置されたチェックポイントを通過しながらゴールを目指す競技。
以下、21種目一覧
陸上・バドミントン・バスケットボール・ビーチボール・ボウリング・自転車(ロード)・自転車(マウンテンバイク)・サッカー・ゴルフ・ハンドボール・柔道・空手・オリエンテーリング・射撃・水泳・卓球・テコンドー・テニス・バレーボール・レスリング(フリースタイル)・レスリング(グレコローマン)
デフリンピックならではの合理的配慮
競技に出場する選手は耳が聞こえなかったり聞こえにくいため、スタートするときの「パン!」という音や、審判からの指示が聞こえません。そもそも、聞こえの度合いは人によって違うため補聴器や人工内耳を使ってはいけないルールになっています。
では、ホイッスルの「ピッー!」やスタートの時の「パンっ!」などが聞こえない代わりにどう指示を受けるのでしょうか?
この下の写真は何でしょうか?緑に光っています!

これは陸上競技のスタートランプです!聞こえる人は、「位置について、よーい、ドン!(バン!)」のように声とピストルの音でスタートします。
しかし、デフアスリートは、
位置について(あか)→よーい(きいろ)→ドン!(みどり)
とスタート位置にあるランプの色を見てスタートします!
実際はこの絵の位置にランプは置いてあります!

ほかの合理的配慮の例は、審判はホイッスルと旗の両方を使って選手に指示をする、手話通訳や筆談を使った会話が挙げられます。
会場マップ
会場は東京都各地にありますが、自転車は静岡県、サッカーは福島県で行われます!
また、射撃と開会式・閉会式以外であれば、すべて会場に行けば無料で観戦できます!家の近くの会場があればぜひ行ってみてください!
公式サイトの会場マップは下から↓

おわりに

デフリンピックという大会の存在は知っていましたが、競技が21種目あるということはこの記事を書く中で初めて知ったことでした。実はボランティアとしてデフリンピックに関わることになっているので、編集を通じてデフリンピックについて私自身も勉強しつつ、実体験からも読んでいただいている皆さんに伝えられることがあれば、またこのサイトを通じて発信していこうと思っています!
一般財団法人全日本ろうあ連盟 スポーツ委員会
東京2025デフリンピック 大会情報サイト

津田塾祭のおまけ
今年の塾祭では、ワードラリーを行いました!3つの部屋+ある人が持っている文字を埋めるとまなキキのキャラクターである「まなベア」の文字ができて、「まなベア」の塾祭オリジナルステッカーをプレゼントする企画を行いました!

この用紙も私がデザインさせていただきました!ワードラリーを通して、まなキキの活動や新しいことを学べる場になっていたら嬉しいです☆彡
