文章から、にじみ出る個性の不思議②主語と助詞

国語:まなナビNAVI

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一人称代名詞にもいろいろあるんだなあということを見てきましたが、主語の有無うむでもニュアンスが変わってくる、という話をしました。
例えばどういう感じでしょうか。

例えば自己紹介の場面

 

M先生
M先生

M先生です。

 

などあえて、一人称代名詞を使わなくても自分の名前を名乗なのっているということは分かりますね。

 

M先生
M先生

<わたし>はM先生です。

 

一方で、一人称代名詞を使って名乗なのることもできます。
(一人称は「わたし」でなくても「あたし」でも「おいどん」でもよし。でも、M先生がよく使うのは「わたし」です。)

 

M先生
M先生

<あたくし>はM先生です。

 

実際に、「あたくし」なんていうと、ちょっとイメージ変わりますね…。うふふふ。

 

では、こんな名乗なのり方はどうでしょうか?

 

M先生
M先生

<わたし>が、M先生です。

 

気づいていただけたでしょうか。
助詞じょしを「は」から「が」に変えてみたのですが、この一字が変わるだけでもまた印象が大きく変わります。
なんとなく、強調きょうちょうした名乗なのり方に見えますよね。

 

助詞じょしは、言葉に意味を肉付にくづけする語、とも説明されることがありますが、どういう助詞じょしをつけて文章をつくるか、ということでも随分ずいぶん伝わってくるニュアンスが変わるのですね。

 

M先生
M先生

<わたし>も、M先生です。

 

といわれると、他にも「M先生」という名前の人がいるのかな?というニュアンスが出て来ますね。

 

謎の人物
謎の人物

<わたし>の、M先生です。

 

…となったら、もはやM先生の自己紹介じこしょうかいではないですね。
謎なぞの人物と、何かしらの関係性かんけいせいがありそうですね。

 

謎の人物
謎の人物

<わたし>と、M先生です。

 

これは、謎なぞの人物とM先生が一緒いっしょに自己紹介じこしょうかいしている感じですね。
ただ、謎なぞの人物は全く自己紹介じこしょうかいはしていませんが…。

 

…とたった一字でありながら、大きく文章の意味の方向性を動かす「助詞じょし」の不思議ふしぎを感じていただけたのではないでしょうか。

 

いろいろな助詞

助詞じょしには、主に4つの種類しゅるいに分けることができます。
(東京外国語大学言語とうきょうがいこくごだいがくげんごモジュールから転載てんさいしてご紹介します)

  

1.格助詞かくじょし
主に名詞について、その名詞と他の語(ほかの名詞、あるいは動詞・形容詞)との意味関係を示す。
庭の花
山田さんと田中さん

2.接続助詞せつぞくじょし
従属節じゅうぞくせつの術語じゅつごとなっている動詞・形容詞・名詞について主節しゅせつとの意味関係を示す。
朝起きて顔を洗います。
春になると暖あたたかくなります。

3.副助詞ふくじょし
さまざまな語について、特別な意味を付け加えます。
この本は読みました。
この本も読みました。
この本だけ読みました。

4.終助詞しゅうじょし
主に文末ぶんまつに現れ、話し手から聞き手への伝達でんたつに伴ともなう態度たいどなどを表します。
あしたは日曜日ですか。
明日は日曜日ですよ。

 

 

なかなか難むずかしいですよね。
以下のサイトでは、誤あやまった例もたくさん紹介されていて、そこから受けるイメージもあわせて考えることができます。

 

 

でも、この助詞じょしはなんだろう?という意識いしきをして覚えるよりも、
さまざまな文章を読みながら、助詞じょしの持つニュアンスや意味、使い方にたくさん触ふれて、なじみながら覚えていくのがよいのではないかな、と思います。

 

 

ちなみに二人称の代名詞にはどんなものがあるでしょうか?
英語でいうところの「 you 」。みなさんもいろいろ考えたり探してみたりしてみてくださいね。

 

 

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