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ことわざや故事成語、みなさんはどんなふうに勉強していますか?


実は、語源や由来を知ると、しみじみありがたい教訓として感じられるのですが、それは私だけでしょうか?
私たちは今、当たり前のように日本語を読んだり書いたりしていますが、みんなが読み書きできることは、そんなに当たり前のことではないのです。
“誰かから聞いたことを文字に残して誰かに伝える”ということができるのは、私たちが日本語のルールを学んで、読み書きの仕方を習うからなのですね。
では、読み書きできることが当たり前ではなかった時代、どうしていたのでしょうか。口頭で伝え継いでいくものも多かったのではないでしょうか。
すべての人が読み書きできなかったとしても、一部の人が読み書きの方法を知っていて、力を借り合い暮らしていたのかもしれません。
もちろん、この辺りも、さまざまに議論されたり研究されているところではあります。恐らく、今、私たちが「ことわざ」として学んでいるようなことは、昔の人たちが、失敗したり成功したり、生きている過程でいろいろな経験をして、後輩である私たちに「こうしておいたほうがいいよ」「こういうことはよくないことだよ」とアドバイスをとてもコンパクトにまとめたものなのだとも思います。

もう誰が教えてくれたのかもわからなくなっちゃった!というくらい、いろいろな人たちが「これは大事なアドバイスだ!」と伝え残してきたものともいえます。
ことわざ、というほどまでメジャーにいたらなくても、地域で語り継がれている昔話や民話、のようなものもどのような隠された意味や意図があるのか、はたまた意味なんてないのか、考えてみるとロマンを感じます。

それにしてもインターネットもない時代、もしかしたら、Google翻訳など便利な機械もなかったのに、言葉はどうやって行き交い、意味を知られ、定着していったのでしょうね。
このホームページでは、主に四字熟語について探索することができるようになっています。四字熟語もまた、言葉が生まれてくる背景にあるドラマと切り離してみることはできません。多くの場合中国の歴史ともかかわりが深い四字熟語。いつ頃のどの地域の(中国の国土はとっても広大ですから)お話なのか、年表や地図と併せて説明がされています。独特の読み方をする地名や人名、書籍名などにはフリガナがふってありますが、少し難しい漢字もあるかもしれません。漢文なども紹介されています。

中国史と漢文・漢詩、ことわざ…と単純に単元別に捉えられるものではないのですね。