おばけのはなし

提灯お化け、一つ目小僧、お岩さんなど、怪談話や肝試しなどに出てくる、夏のお化けのイラスト 語源

さんかくすと文がえます

文学作品ぶんがくさくひんとしての『怪談かいだん

耳なし芳一、ろくろ首、雪女などの怪談をまとめたギリシャ生まれの作家、小泉八雲の似顔絵イラスト

 

こうした「怖い話」「怪談かいだん」は、絵ばかりでなく、言い伝えや物語としてもたくさん残されてきています。

それを文学作品として新たな形に残したのが小泉八雲こいずみやくもの『怪談かいだん


みみなし芳一ほういち』や『雪女ゆきおんな』など、みなさんも聞いたことがあるような「怖い話」のいくつもの代表作を怪談かいだんという本にしてまとめています。

真っ白い着物を着た妖怪、雪女のイラスト

 

実は小泉八雲こいずみやくもさんは、本名をパトリック・ラフカディオ・ハーンという、ギリシャ生まれの外国人。
アイルランドにもルーツを持ち、かつ中東ちゅうとうの血も引くラフカディオ・ハーンは、ヨーロッパだけでなく、アメリカやカリブ海の島などを転々てんてんとしてきた経緯けいいを持つ人物


古事記こじきを読んだことがきっかけとなって来日し、
島根しまね県の松江まつえにある島根県尋常中学校しまねけんじんじょうちゅうがっこうで英語の先生をします。

そのときに出会ったセツさんと結婚するのですが、
セツさんの存在は『怪談かいだん誕生たんじょうに欠かせないものだったようです。

小泉八雲こいずみやくもは、『ぼっちゃん』や『こころ』で有名な夏目漱石なつめそうせきの前任者として帝国大学文科大学講師ていこくだいがくぶんかだいがくこうしとして英文学をこうじていたことでも知られています。

 

 

M先生
M先生

セツさんとの関係性について、
下で紹介する記事ではとても丁寧ていねいに紹介されています。

小泉八雲こいずみやくもとセツさんの言葉に対する向き合い方や気持ちを伝えあう姿は、なんだかジーンときてしまいました。

 

 

怖い話、とは一言で言っても、
その主役である幽霊ゆうれい妖怪ようかいたちの「思いの強さ」はひとつの教訓きょうくんとして受け止められるようなもののように感じられます。


うらみ」や「未練みれん」と書くと、怖いイメージが先行してしまいますが、
その強いメッセージが、決して否定できないもので、
どちらかというと共感できてしまうようなところがあるから、物語として語りがれてきたのかもしれません。

 

M先生
M先生

とはいえ、もちろん、怖い話も千差万別せんさばんべつ
理不尽りふじんな怖い話もたぶんたくさんあります…。

 

今回はあくまで昔話や言い伝えにフォーカスして「怪談かいだん」話を終えたいと思います。

皆さんもぜひ、オーソドックスな「怖い話」代表の「怪談かいだん」、探して読んでみてはいかがでしょう?

 

https://minwa.fujipan.co.jp/genre/youkai-kaidan/
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