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外国語から取り入れられて、日本語のように使われるようになった「カタカナ語」は、日本に増え続けています。
このページでは、そのまま英語として使用することのできないカタカナ語、特に英語以外の言語から日本語に取り入れられた言葉を集めました。 カタカナ語のもとになった言語は英語だけでしょうか? その語の由来を見ていくことで、日本と海外の繋がりを感じることができる面白いリストです。 もしよければご覧ください!
アルバイト
英語では……part time job
由来:Arbeit〈労働、仕事、研究〉(ドイツ語)
「アルバイト」は、明治時代の学生の間で用いられ始めた言葉だと言われています。
アンケート
英語では……questionnaire
由来:enquête〈聞き取り調査〉(フランス語)
芸術やファッション、食べ物に関する言葉がフランス語由来であることが多く、アンケートがフランス語から来ていることは意外だと感じます。
エネルギー
英語では……energy
由来:Energie(ドイツ語)
英語の「energy」は/ˈɛnədʒi/、エナジーと発音、ドイツ語の「Energie」は/eːnɛʁˈɡiː/、エネルギーと発音します。 日本語の発音はドイツ語寄りですね!
オルゴール
英語では……music box
由来:orgel〈オルガン〉(オランダ語)
安土桃山・江戸時代にオランダ人によって持ち込まれた楽器が由来となっています。
シュークリーム
英語では……cream puff
由来:choux à la crème(フランス語)
英語でお話ししているときに、好きな甘いものとして「シュークリーム」と発音すると、相手に「shoe cream」(靴磨き用のクリーム)と受け取られて面白い会話が成り立ちます。
ドイツ
英語では……Germany
由来:Duitsland(オランダ語)/Deutschland(ドイツ語)
江戸時代にオランダ人の話す「ドイツ」ときこえる発音が定着したと言われています。
オランダ
英語では……Netherlamd
由来:Hollanada(ポルトガル語)
戦国時代に持ち込まれたポルトガル人の表記が由来です。
ノルマ
英語では……quota
由来:норма(ロシア語)
第2次世界大戦後のシベリア抑留から帰還した日本人捕虜が持ち帰った言葉と言われています。
ピーマン
英語では……green pepper
由来:piment〈とうがらし〉(フランス語)
フランス語のpimentはとうがらし全体を示す言葉ですが、日本では、明治に伝えられた辛みのないとうがらしのみをピーマンと呼んでいます。
外来語を、いつ、どのような経緯で日本に入ってきて外来語として定着したかという観点で見ていくと、日本が江戸時代に鎖国をしていた等の歴史や、各国との文化・学問交流がうかがえて面白いです。
英語を使ってコミュニケーションをとるときに、「絶対に間違った英語を使ってはいけない!」と正しい英語にこだわりすぎて、伝えたい気持ちがおろそかになってしまうことは避けたいですが、このように馴染みのない単語や表現に出会うたびリストアップしておくと、便利で面白いノートが出来上がるんじゃないかなと思います。