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みなさんは今アメリカやいろんな国で、黒人の人種差別問題に関する抗議デモが起こっていることを知っていますか?
まず、みなさんに見てほしい動画。
まずは、アメリカで起こった事件の概要とその後の抗議デモについて述べられた動画を1つ見てみましょう。
音声は英語ですが、日本語の字幕がついています。
動画の説明
きっかけは5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドさんという方が何も罪に問われるようなことはしていないのに、黒人という理由だけで白人の警察官に首を圧迫されて死亡してしまったことでした。
ジョージフロイドさんは、偽札使用の疑いをかけられていましたが、その事について警察に対して抵抗するつもりはないのに、釈明する間も無く首を圧迫され、「息ができない」と訴えていました。
BLM運動って?
殺されてしまったジョージ・フロイドさんへの正義を求めて、多くの人が“Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)”という言葉をスローガンにした抗議デモに参加しています。この運動は頭文字をとって「BLM運動」と呼ばれます。
このBLM運動は複雑な部分を持つと言われています。この「Black Lives Matter」というのは「黒人の命も」と「黒人の命は」のどちらの意味を持つか、また、「全ての命が大事」という意味の“All Lives Matter”と同じ意味を持つのかという点についてです。この点に関し、BLM運動の参加者はこんなことを言っていました。
私たちはBlack Lives Matter と言っています。でも、Only Black Lives Matter(黒人の命だけが大事)とは言っていません。私たちは、この運動がAll Lives Matter だと知っているんです。
全ての人の命が大切であることは、抗議デモに参加している黒人たちも理解しているそうです。しかし、このデモの論点は当事者である「黒人」、“Black”に関することであり、当事者以外の人々が便乗しないように、あえて“All”という単語を使っていないということなのだそうです。
動画でもあったように、BLM運動はアメリカだけでなく、世界各地に広がっています。多くは平和的に行われていますが、一部では暴動が起きるなど、過激化しているデモもあります。
これから一緒に考えていきたいこと
皆さんはこのジョージフロイドさんの事件から何を考えますか?
人種だけを理由に嫌な思いをする人がいたり、差別を受けたりするのはおかしいですよね。まずは、アメリカでこんな事件が起こって、世界中で人種差別に抗議している人々がたくさんいる、また差別に苦しむ人々がたくさんいるということを知ってほしいと思います。そして他人事と思わずに、考えてみてほしいです。
もし今の人種差別問題の様子を見たり聞いたりして、自分が何もできないと思っても、「差別がおかしい」と思える、「差別を無くしたい」と思える人間であり続けることも1つの出来る事です。そのことで未来に変化が起きると思います。
少しでも多くの人に、人種差別について、自分はどう思うのかを考えて欲しいです。
同じ地球上に住む人達が、辛く苦しい差別を受けている事実を知り、受け止めて、考えてみてください。
実は、この黒人差別は何年も前から起きてしまっている問題なのです。歴史を見ると人種差別の元は何が原因なのかが見えてきます。また、白人の人たちはどのような意見を持っているのか、他にどんな考え方をしている人がいるのかなど、これから見ていきたいと思います。