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家で、家の近所で、町の中で見つけた生き物や草花、その他もろもろと、「出会う」ことはあるでしょうか。
「はっ」と驚くような、かわいらしいものや、いい匂いのするもの、変な鳴き声、不思議な触り心地のもの、思わず見とれてしまうキレイなもの‥‥。さまざまな生き物や草花との出会いで、日々は実はあふれています。
学びのナビゲーターも、日々、「あっ」と思う「出会い」を激写してきました。
この記事は、激写した生き物や草花の観察と、その生き物や草花の素性を調査した結果をリポートするINDEX記事です。
つまり!随時更新しますよ~!
学びのナビゲーターがそれぞれ実際に観察をする「実踏班」、検証する「調査班」に分かれて、記事を盛り上げます!
学びのナビゲーター理科チームが監修役ですが、情報提供もお待ちしております!
もしよかったら、ぜひ、みなさんの「出会い」も教えてくださいね!
学びのナビゲーターがみんなで、みなさんからのお便りをご紹介させていただきます!
みんなが出会った生き物や草花についての情報を送る→Google Formから!
昆虫
赤いトンボ
【観察者】S藤
【観察日時】2020年10月13日 11時ごろ
青いトンボの次は、赤いトンボ!
ということで、頑張って追いかけたのですが、
トンボの中でも特に小さく、かなり速かったので、近づくことができませんでした。
とても画質が悪いです。
S藤さん!トンボを発見したのはどんな環境だったんですか?
例えば、田んぼが近くにあったとか…?
そうですねぇ。田んぼは近くにありましたよ!
確かに、トンボは最初からトンボではありませんものね。
トンボの一生を考えてみると、田んぼなどの水たまりの中で卵が植え付けられた水の中で孵ります。その時は、トンボの格好をしていません。名前もトンボではありません。ヤゴという名前の生き物として知られています。
そうかー。イモムシや毛虫が一生イモムシや毛虫のままでいないのと一緒で、トンボも最初からトンボというわけではないんですよね。
えっ!
イモムシとか毛虫って、イモムシとか毛虫として一生を終えるのだと思ってました!
えええ!でも、そうですよね。生き物の姿があんなに大きく変わるなんて信じられませんよね。
ところで、こんな記事もありましたよ。いきもの相談室のページで、トンボの止まり方に注目した質問にプロナチュラリストの先生が回答しています。
プロナチュラリスという職業があるんですね!!
佐々木洋先生の本、おもしろそうです…。
トンボの姿勢や止まり方に注目して「なぜ?」という質問をしている女の子に、佐々木先生が実はトンボも暑がりで太陽の光を少しでも避けて涼むために逆立ちをしているんだよ、と回答していますね。なかなか興味深い…。
ところで、トンボは人差し指を掲げておくとそこに止まるし、目の前でぐるぐる指を回しておくと捕まえられるんだよね。
トンボの捕まえ方は、この「自由研究 Lab.」に丁寧に紹介されていましたよ!
よし!トンボをみつけにいこう~!そしてうまく捕まえられるか挑戦してみよう~!
クロアゲハ
【観察者】M先生
【観察日時】2020年9月22日 11時20分ごろ
ご近所さんのおうちで咲いているお花と戯れている黒い蝶々を発見しました。
これは、クロアゲハと呼ばれるものでしょうか?ひらひらと常に羽を震わせていてじっと静止してくれないので、蝶の翅の部分の模様などをじっくり観察することはできませんでした。気づかれないようにそっと近づいてスマートフォンのカメラを近づけているつもりでも、殺気を感じるのか?ヒラヒラと飛んでいってしまいました。
静止してくれないので、模様を確認することができませんが、
尾状突起と呼ばれるものが確認できるので、おそらくクロアゲハだと思います!
蝶と蛾の違いが気になります。
蛾は、蝶に似た昆虫で夜行性のものが多く、灯火などに集まるそうです。
また、ちょう目のうち、蝶以外の昆虫の総称で、
・羽を開いたまま物にとまる
・触角が櫛の歯状になっている
などで蝶と区別されることが多いそうです。(ただし例外も多いとか)
国語辞典には、蝶は「二対の美しい羽で、花から花へと蜜を吸って飛ぶ昆虫」と説明されています。この扱いの差…!
蛾も花の蜜や樹液、果汁などをエサとするそうですが、カイコガやミノガなどの成虫は口が退化していて、幼虫時代に蓄えた栄養分だけで活動するのだそうです…。おおお‥‥。
シオカラトンボ
【観察者】えすとれ先輩
【観察日時】2020年9月20日 10時から11時頃
先日、後楽園で青い蜻蛉を見かけました。あと、姿は見えなかったのですが朝から草むらで虫が鳴いていて……秋だなぁと思ったのです。鳴き声を頼りに探したのですが草が深く、肝心の虫は見つかりませんでした。午前10時頃で、「秋の虫って夕方に鳴くんじゃなかったっけ……?」と不思議に思ったのが撮影理由
おそらく、このトンボは、シオカラトンボだと思います。間違っていたら恥ずかしいですが…汗。実家によくいましたよ~。
しゃくとりむし
【観察者】M先生
【観察日時】2020年5月3日 12時半ごろ
風の強いゴールデンウィーク期間中のころ、近所の公園で過ごしていたら確か、座っていたベンチの背もたれの上を「うんしょうんしょ」という感じで移動していました。おそらく背の高い木々が周りに生えていたので上から風に乗って降ってきたのでしょう。いわゆる「しゃくとりむし」と呼ばれる虫だとおもうのだけど、これは正式な名前なのでしょうか?やっぱり蝶か何かになるのだろうか…。
頭の部分を地面に固定して、お尻のほうをズリズリと前方に引き寄せる移動の仕方なんてして、摩擦で体を傷めないのだろうか、と少し心配になってしまう。
こちらもガの幼虫ですね。「シャクガ」というガに成長します。
どうやらたくさんの種類がいるようで、この種類だ!とまでは分からないです…。
動きがかわいいのでなんとなく眺めてしまいますね。
なるほど~。
自分でも気になって調べてみたのですが、毛虫の歩き方にもいろいろ種類があるようですね。毛虫(いもむし)には脚が多いことが特徴なのだそうですが、脚の数は分類群や種によって大きく異なるそうです。
シャクトリムシは腹部の多くが退化しているので、あの不思議な移動の仕方をするようです。この這うさまを、指で寸法を取るのに見立てて「尺取り虫/寸取り虫」と名付けられたそうです。
ちなみに、毛虫とイモムシの違いは毛の有無だとか…。どちらも蝶やガの幼虫のことだそうです!
※毛虫苦手な人は下記サイトの閲覧注意!
シロヒトリの幼虫(別名をクマ毛虫という)
【観察者】M先生
【観察日時】2020年8月1日 午後6時ごろ
真夏だったので、まだ明るい夕方の6時に撮影しました。ひぐらしの涼し気な鳴き声のなか、発見した不思議な毛虫‥‥。
まるでハリネズミのように長くて黒い針をもさもさとはやしています。つい「こわい‥‥。でもかわいいっちゃかわいい…」とつぶやいてしまいました。よく身体の部分を見てみると、オレンジ色の斑点がありました。
毛虫は確か蝶々に変態するはずですが、この毛虫は一体何に変態するのでしょうか‥‥。気になって仕方がありません‥‥!!!
ちなみに毛虫は毒があるものもあると聞いたことがあるので、触りませんでした!
ヒトリガの幼虫の一種かと思いますが、その先の具体的な名前までは…わからんです…
Google先生に聞いてみたところ(図鑑をひっくり返したり、幼虫博士に電話したりしなくても、大体の種類がわかるなんて便利な時代です)おそらくシロヒトリの幼虫だと思います。Yさんのおっしゃる通りヒトリガ科です!
ぜひ成虫の画像を検索してみてください。幼虫は真っ黒なのに、成虫は美しい「シロ」なのです。
Google先生によると、日本在来種で春から初夏の風物詩だそうですので、ちょっと8月だと遅いような気がします。(M先生の動画は、M先生とひぐらしの声も入っていて夏らしい素敵な動画ですね)
アメリカヒトリガという外来種は、農家にとっては駆除対象ですが、在来種のヒトリガは子供たちの遊び相手でした。別名「クマ毛虫」。
個人的な話をすると、「イモコ」と呼ばれるほどの幼虫好きな子がいて、よくこのクマと戯れていました。毒は、、、きっと大丈夫なのでしょう。長文失礼いたしました。
すごい!さすがです!
成虫、真っ白でびっくりしました。
毛虫とかナメクジとか、そういう虫だけは好きなのでぼーっと眺めてしまいます。
「クマケムシ」と調べてみると見覚えのある毛虫たちでした。どうやら毒はないようですね(触らないのが吉とは思いますが)。この子たちはささっと動くイメージです。道路をよく横断していますよね。M先生の動画の個体は、動きがすこしノロいなぁという印象です。
おふたりともすごすぎる‥‥。Yさんは、なぜこの毛虫がヒトリガの一種では?と分かったんですか??
しかしS藤さんのおっしゃるとおり、こういうときGoogleは便利ですね。すごい!!
クマ毛虫ともいうのか。そして真っ白い成虫になるのもすごい神秘的ですね。それこそ「巫女さんのよう」とか書いてあるページもありました。
私がみた子は異様に毛が長いというか長毛の印象がありました。逆立ってたのかな‥‥。シーズン的にはさなぎになろうとする頃で、だから動きが遅かった、とかあるのだろうか…。
しかし、こんな真っ黒いのが真っ白いになるなんて不思議すぎる…!!
えー…見た目的にそうかなぁという推測でした(笑)当たってよかった!
ヒナバッタ
【観察者】M先生
【観察日時】2020年9月28日 午後3時半ごろ
てくてく道を歩いていて、ふっと発見。下を向いて歩いていたからですね(笑)アスファルトの色(灰色)とすっかり同化したバッタらしき虫が!!
「おお…これはバッタ??ジャンプするかしら‥?」としゃがみこんで動画を撮影してみました!
触ることはできなかったのですが、バッタのすぐそばで地面をたたいてみても、びくともしません。そのあとで「ふーふー」と息を吹きかけてみたら驚いたのか?、ジャンプしていなくなりました。すごいジャンプ力でスマートフォンの画面越しにバッタを見ていた私は、あっという間に姿を見失いました。
あの小さな体であのジャンプ力、人間のサイズに換算したらどれだけのジャンプ力なんだろう??
おそらく、この「バッタらしき昆虫」は、ヒナバッタだと思います。このバッタも実家によくいましたよ~。
下のサイトには、ヒナバッタの説明が掲載されています。成虫のメスが3センチ程度、オスが2.5センチ程度のサイズだと書かれています。途中でちらっとM先生の指先が映り込みますが、サイズはそこから推測できるかもしれません。
日本人の平均的な指の長さについて書かれた「世界雑学ノート」では、大人の女性の人差し指の長さはだいたい66.5㎜と書かれています。(実際にM先生の指の長さを測ってもらったら約70㎜だそうでした)動画をみると、M先生の人差し指の第一関節よりもバッタのサイズは小さそう。つまり、ヒナバッタの平均的なサイズとも一致しますね。
ちなみにバッタのジャンプ力、気になりますよね!
ヒナバッタを観察記事を書いているファルコンさんの「ファルコンの散歩メモ」というブログでは、ヒナバッタは1メートルを軽くジャンプすると書かれています。姿を見逃してしまうわけですよね。
「敏感かつ敏捷なのでなかなか写真を撮る機会は難しい」とも書かれています。
M先生、よかったですね!
カマキリ先生として有名な『香川照之の昆虫すごいぜ!」でもバッタのジャンプ力に注目しています。ヒナバッタのジャンプの実態については、あまり情報は見つけられませんでした。みなさんが観察してヒナバッタのジャンプ力を確かめるチャンスかも!
動物
うさぎ
【観察者】K
【観察日時】2017年8月
瀬戸内海に浮かぶ大久野島です。野生のうさぎの島です。
暑い夏も寒い冬もうさぎは外にいるので、何だかかわいそうにも思いました。
でも、たくさんの野生のうさぎと出会うことができました。四方八方うさぎという、自分にとっては珍百景でした。
学校で飼っているウサギとの違いと体感温度:真夏に行ったが、ウサギにとっては過酷な気温だったと思う(日陰に群れができていた)。その点では学校の飼育小屋にいるうさぎと変わらないかも…。
この島にいたのは、アナウサギという種類のウサギだったそう。穴を掘るので、島には掘られた穴がたくさんありました。動画や写真のように様々な色のウサギがいたが、ウサギというとイメージされがちな白くて赤い目をしたウサギは見かけなかった。
四方八方うさぎという空間…!!とても興味深いです。
アナウサギについて全く知らなかったので、調べてみたうえでコメントします。
いつの時代かに大久野島にもちこまれた外来種のようです。
環境省から「重点対策外来種」に認定されており、対策が必要とされている種のようです。
いろいろなことを考えさせられますね。
参考)大久野島のアナウサギ対策
ちなみに、ウサギは「一羽、二羽」と数えることもありますが、なぜそう呼ぶのか調べてみました!
理由は諸説あるそうですが、一つには、獣を口にすることができない僧侶が二本足で立つウサギを鳥類だとこじつけて食べた、という説があったり、ウサギの大きく長い耳が鳥の羽に見えるから、といった説があるそうです。
また、ウサギを無理やり、ウは鳥の鵜、サギは鳥の鷺と当てて鳥扱いした、といった逸話もあるらしいです。
他にも獲物のウサギの耳を束ねてつかむとき、「一把、二把…」と数えたから、という説も…。
サンゴとウミガメ
【観察者】K
【観察日時】2019年3月
場所は、沖縄県座間味村です。
ウミガメとの出会いを求めて、床が透明なボートに乗りました。珊瑚や魚たちがたくさんいて、海の透明度にとても感動しました。
座間味の海は、透明度がとても高いといいます。海によって透明度が異なるのはなぜなのだろう?海が透明になる条件とはどのようなものなのか、気になりました。
サンゴがたくさん見られるのも、透明度が高いからだといいます。最近では、サンゴはどんどん減っていて、守っていかなければならない動物と話も聞きました。そうか、サンゴも動物なのか…と思いつつ、その生態に興味津々です。
座間味の海には、ウミガメがたくさんいるのだそうです。でも、いつでもウミガメに会える、というわけではありません。出会える時と出会えない時があるようです。
ウミガメが泳いでいるところ、とっても貴重ですね。私は初めて見ました。
サンゴは動物なんですよね!なんとなく不思議な感じがします。
「サンゴの産卵」なんて言葉ももちろんありますよ。
サンゴ、動物なんですね~
クラゲやイソギンチャクの仲間に分類される刺胞動物の一種、なのだそうです。
触手などに毒針も持っているそうですよ!
ちなみに…キノコも植物に近いようでいて実は動物に近い関係(菌類)で私たちとも共通の祖先をもっているらしいですよ。
風景
きのこ
【観察者】S藤
【観察日時】
山道を進んでいくと、足元にニョキッと現れました、きのこです。
丸くて可愛らしいやつと、平べったいやつ。
食欲の秋ですので、食べられるのかどうか気になってしまいます。
ジブリ感のある写真に仕上がりましたが、いかかでしょう。
わーすごいすごい!きのこめちゃくちゃかわいい~!!
食べられるのかな。どうなのかな。
お菓子のキノコの山に似たキノコと、平たい笠のキノコの二種ですね!
サイズってどれくらいだったんでしょう??
波の音
【観察者】K
【観察日時】
前回のと同じく、沖縄県座間味村です。うちあげられたサンゴ礁の数々!そして、おまけに海の波の音。幸せな気分のお裾分けです。
ずっとここで、海を眺めていたいと思うような気持ちでした。
砂浜で見かけたサンゴとは、写真の砂に紛れて散らばっている白い破片のようなものです。軽い石みたいなもので、ギザギザやとげとげがあるわけではありません。海岸に打ち上げられたものは、死んでいる珊瑚なのだそうです。
打ち上げられたサンゴは石みたいに見えるけれど、生き物なのだそうです。サンゴは、沖縄の海やそこで生きている魚たちの生活を守ってくれる大事な生き物なのだとお話をききました。(沖縄のサンゴは無許可で持って帰ってはならない!法律違反になってしまうようです。沖縄県のホームページより)
砂浜の砂は、とてもさらさらしていました。手で掬い上げると、指の間から落ちていくほどにさらさらしていました。一方、波は冷たかったです。貝殻はきれいな形のものを見つけるのは大変で、割れて破片になっているものが多く、裸足で歩くとケガをしてしまいそうで歩きづらかったです。そしてヤドカリもいました!
サンゴは、表面がぶつぶつしていますが、それが何か気になって調べてみたら下記のようなホームページを見つけました。
水が綺麗じゃないとサンゴが生きていけない理由は、プランクトンなどサンゴと一緒に生きる生物の存在が鍵になっているようですね。