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英語の文法の「なんで?」を発見する
▶︎ 進研ゼミ中学講座 中学生からの質問
中学生が、授業を聞いていてわからなかったことを質問しています。自分もわからなかった!という質問に回答してくれているので、読み物として読むことができます。この回答を読んでいくなかで、もしかしたら新たな疑問が湧いてくるかもしれません。
例えば、「Would you ~?」と「Will you~?」をどう使い分ければいいですかという質問がありました。
Wouldってwillの過去形って習いましたよね。でも、なんで過去形のほうが丁寧になるのでしょうか?
上に挙げたのはあくまで例ですが、こういった「なんで?」を日々英語を学ぶなかで探してみると、英語を学ぶことが意外と面白くなってきたりします。英語は言葉なので「そう言われてもそうと決まっている」ことももちろんあるとは思います。でも、あっという間に過ぎてしまうリアルな授業のなかでは、話を聞くのに集中しないといけないので、学んだことに疑問を持つこともなかなか難しいかもしれません。そうなると、このような質問集を読んで、自分の「なんで?」を探す時間はとても貴重なのではないでしょうか。自分の英語への疑問を探す方法の1つとして読んでみることをおすすめします。
ここから余談になりますが、過去形と言われているものについて、私は過去というよりも距離形と言っちゃっても良いのではないかな〜と勝手ながら思っています。過去形(距離形)にすることによって、時間的な距離や、心理的な距離(目上の人との距離は、友人との距離感よりも遠いですよね。わかんないけど、サザエさんのフネさんとか波平に対して使ってそう。どうだろう?名探偵コナンに出てくる元太は一生使わなさそうですね。決めつけはよくないですが、確信に近いです)とか、あとは現実的な距離を示すことができるからです(例えば「くそ!俺が新一の体だったら…(蘭に気持ちを伝えられたのに…!)」など、現実離れした想像上のことを指したり)。これを説明すると、過去を表すという話だけではなくて、目上の人とは距離があるから過去形(距離形)で表して、それで表現が丁寧になるとか、あと文法用語で言う仮定法も説明できてしまいますね。区別して学んでいるのは私たち第二言語として英語を学ぶ民なだけであって、ネイティブにとって過去形は、距離のイメージなんですね。こういうことから、英語の考え方が垣間見えたりするんじゃないかと個人的には思っています。
文法を楽しく練習する
サンニンショータンスーとか、聞いたことありますか?三人称単数です。sがつくとかつかないとか、場合によっては-iesになるとか、ややこしいですよね。それをゲームで世界中の人と戦いながら乗り越えることができるのが、このサイトです。
このサイトはとてもおすすめです。操作がシンプルで、ゲームも単純です。ゲームしてたらいつのまにか名詞の単数形・複数形の綴りや、類義語・対義語を覚えられます。通常、「耐え」でしかない単数形・複数形などを、ゲームをしながら覚えられる無料のサイトはなかなかありません。またサイトの作りもシンプルで、登録せずすぐにゲームにたどり着くことができます。算数や地理など、他の科目のゲームもありますが、ここでは英語の学習のゲームを紹介します。
英語圏の子どもたちにとっての「国語」は、Language Artsなので、Language Artsを選びます。すると12個ゲームが出てきます。基本的に操作は指一本でできるものばかりです。出題される単語も、決して難しくありません。ぜひ一度やってみてください。このおやすみに英語の勉強をフォニックスの他にもう1つやるとしたら、わたしはこのサイトをおすすめします。このうち、2つのゲームを紹介させていただきます。
ところで、英語ってむちゃくちゃものの数に厳しくないですか?数というと語弊がありますが、いつ冠詞と呼ばれる”a”を入れるのか、いつ”the”になるのか、いつ”-s”をつけるのか、英語だけではなく、他の言語にも冠詞の概念はあるみたいですが、日本語と比較して考えると不思議でたまりません。そして、なぜ英語には冠詞があるのか、それはまだはっきりと答えが出ていないようです。
興味のある方はこちらを読んでみてくださいなぜ英語には冠詞があるのですか?「hellog〜英語史ブログ」*ちなみにこのブログは、次に紹介させていただいている『はじめての英語史』の堀田隆一さんのブログです。他にも「英語に関する素朴な疑問集」や「アクセス・ランキングのトップ500記事」など、とても面白く学びを深められる記事がたくさんあります。こちらの記事にサイトのガイドがありますので、よろしければ是非サイトを訪れてみてはいかがでしょうか。日頃より拝読しております!)
どうやら、語順が関係しているのではないか?という仮説が紹介されていました。日本語と英語は語順という点でかなり異なりますね。こちらで紹介されている仮説について考えると、英語って結構配慮された言語なのではないかと思ったりします。話し手や聞き手にとって既に知っているものなのか、そうではないのか、1つなのか、たくさんあるものなのか、冠詞や定冠詞(the)、複数形のsをつけて最初から伝えてしまうので、わかりやすいです。
例えばこんな場面、日常にあふれていると思います。
「ねえねえ、ペン取って」
想像してみますが、このペンが1本なのか、2本なのか、話し手がいつもよく使っているおなじみのペンなのか、それともとりあえずそこにあるペンなのか、わからないですよね。「何本?」「どのペン?」となります。
その情報を、英語は”a”や”the”、”-s”をつけることで初めから伝えることができます。いかにわかりやすく相手に伝えるかを考えた結果、英語の場合はこうなったのかもしれません(冠詞の概念は英語以外の言語にもあります)。
最初から脱線していますが、その冠詞じゃないほうのやつ、”-s”をつけるやつの付け方の練習がこのゲームですね。レースを繰り広げながら学べます。
操作は指一本ですが、自分で声に出しながらやると若干ペースが早くなる気がしました。全然ゲームの紹介してないですね。
「人称」というのは文法用語です。三人称とは、面と向かっておしゃべりしている「私」と「あなた」以外のすべての存在です。ちなみに「私」は文法用語で一人称、「あなた」は二人称です。別に一人称は「わし」でも「おいら」でも構いませんし、二人称は「おぬし」とかでも構いません。とにかく面と向かってしゃべっているかどうかが大事です。物・事も三人称なのは、それと面と向かってしゃべることができないからです。
heとかsheとかitとかMitsuhikoとかは三人称単数になります。1人(1つ)で、かつ面と向かってしゃべる相手がいないというさみしい存在なので(?)、そういう時は動詞にsをつけます。つまり三人称でも、複数であれば他に相手がいるのでsをつけないくてもよいということになります(こじつけです)。sは、時々studiesとかfliesなど、”-ies”になったり、teaches とかgoesなど”-es”になることがありますね。これにも規則があります。ゲームをする中でどういう規則があるのか自分で見出せるともう迷わなくなります。あるいは最初から規則を知っておいて練習したいという方はこちらを参照するとまとめられています。これはそういうルールなので覚えるしかないです。I seriously don’t wanna do this.といったところでしょうか…でも、一度覚えてしまえばずっと使えます。
ゲームで楽しみながら英語を勉強してみると「ルールだから覚えないといけない」ものから、少しはリラックスして覚えられるものになるのではないかと思います。
英語の語順の謎を知る
こちらにはその答えがあります。先ほどの堀田隆一さんの連載です。前編・後編があります。シンプルなサイトなので読み上げしやすいと思います。堀田さんのブログで、どうやら英語の文章に冠詞がつくのは、語順が関係しているのではないか、という仮説が紹介されていました。その語順がなぜ決まっているのかがこちらでは紹介されています。実は昔は、語順にルールはなかったという最初のお話には衝撃を受けました。じゃあなぜ語順に決まりが生まれたのでしょうか?言葉のルールは、たくさんの人が「そのほうがいいな」と思わなければ生まれません。語順が自由だったことによって何が起こり、今の形に落ち着いたのでしょうか。
冠詞のお話に加えて、この語順にまつわるエピソード(というにはかなり長い歴史ですが)を考えると、いかにわかりやすく一度に情報を伝えるかが意識されていると個人的には感じます。
ここまで【英語と日本語の違いを知る】ことができる、おすすめのリンクを時には脱線しながら紹介させていただきました。ここに挙げたリンクは全て、いつも読ませていただいているものばかりですが、読むたびに発見があります。まだまだ他にも学びを深められるサイトはたくさんあります。自分の「なんで?」の赴くままに、この機会に英語について考えてみるというのも楽しいですよ。