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こんにちは。H松です。突然ですが、皆さんは2019年に新しい地図記号ができたことを知っていますか?今日は、日本の地図記号の中で、一番新しいものについてお話します。
クイズ:この地図記号、なにを表しているでしょうか?
さらに突然ですが、クイズです!下の図は、とある地図記号です。この地図記号は、なにを表したものでしょうか?
おやおや。H松よ。たのしげなクイズをやっておるなあ。
白衣博士!こんにちは。今回も、遊びにきてくださったんですね。博士は、この記号をご存知でしたか?
いや、実はなあ…。ワシが小学生だった頃、こんな記号はなかったのじゃ。ワシは見ての通り、大人なんじゃが、これがなんの記号か、ちっとも分からんのじゃ…。
なんと!白衣博士にも、知らないことってあるんですね。意外でした。答え合わせをする前に、国土地理院さんのWebサイトを見てみましょう!
うむ。弟子のH松に指示されるとは、ちょっと悔しいが。見てやってもよいんだぞい!!
国土地理院さんのWebページ、ふりがなつきのイラストで説明が書かれているので、とっても読みやすいです。スクリーンリーダーだと、イラスト部分の読み上げがなされないのが、残念ですが…。でも、イラスト以外の説明文もていねいに書かれているので、参考になりますよ。
使われなくなった地図記号もあるんじゃなあ。ワシが子どもだったころ、「電報・電話局」の記号を必死で暗記した記憶があるわい。電報、もう今の時代には馴染みのないものになってしまったからのう。しかし、まさか、地図記号からなくなってしまっていたとは。
スマートフォンが当たり前になった時代ですものね。地図記号、時代の流れに合わせて、変化してるんですよね。って、白衣博士!!!クイズにちゃんと答えてくださいよお。
おお、そうじゃった。すっかり、昔を思い出してウトウトとしておったわい。クイズの答え探しじゃな…。おお!「新しく生まれた地図記号」という記事があるのう。ここに答えがありそうじゃ。
なるほどー。「自然災害伝承碑」が答えじゃな?
ピンポーン。正解です。国土地理院さんは、こんな説明をしてくださっています。
「自然災害伝承碑」は、過去に起きた津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害の情報を伝える石碑やモニュメントをあらわします。地図記号は、記念碑の記号に碑文を表す縦線を加えた形としています。従来の記念碑記号より若干大きいサイズ(縦・横・線幅→約1.5倍)としています。
国土地理院, 2021, 「地図記号:自然災害伝承碑」(https://www.gsi.go.jp/KIDS/map-sign-tizukigou-h05-01-19hakubutukan_00001.htm)
ほー。過去に大きな災害が起こった場所に建てられている石碑やモニュメント(建造物)の位置を表しているんじゃなあ。最近、地球温暖化の影響で、夏に洪水が起きる頻度が増えていると聞くぞい。昔、土砂崩れが起こっている場所だったり、堤防が決壊して水に漬かってしまった場所だったり、被害が出た場所を教訓として覚えておくことは、もしもの時に役立つかもしれんのう。
石碑を建てるということは、「この教訓を残さなければ」という想いがあったってことですもんね。石に被害を刻んで、何年たっても忘れないようにする。地域の歴史として、残していこうという想いもあるのかも。
自然災害伝承碑、地図で調べてみると、思っていた以上に数が多くてびっくりするぞい。ワシの家の近くにもあったのじゃが。いつもは何気なく通り過ぎてしまっていた場所で、今、地図記号を見て、石碑の意味を初めて知って驚いているんじゃ。
実際、石碑の文字がぼやけていたり、昔の日本語で書かれていて、よくわからないなあと思うものもありますもんね。自然災害伝承碑は、オンラインの地図ですぐに調べられるので、この夏は、自宅にいながら、家の周りにそういった石碑がないかどうか、確認してみるのもいいかもしれませんね。
チャレンジ:みんなが住む町の石碑を調べてみよう。
国土地理院さんは、オンラインの地図をいくつも提供してくださっています。下記のサイトには、全国の自然災害伝承碑を探すことができる地図があります。自然災害伝承碑のマークをクリックすると、名前と写真を確認することができますよ。
みなさんが住んでいる町にはどのような自然災害伝承碑があるでしょうか。調べてみましょう。