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「(1)12時15分に駅に行こう!」を選んだ場合
は〜着いた!M先生、まだかなぁ。
ぱんこさ〜ん!お待たせ!
あ!M先生!こんにちは〜。ちょうど今、来たところでした。今日は楽しんでいきましょう!
さっそく、パン屋さんに行きましょ。
この時間ならギリギリ超人気パン「おにぎりパン」も手に入るかも!
こうして二人はお目当てのパン屋さんにたどり着きました。
あった〜「おにぎりパン」!しかも最後の二つですよ!急いで買いましょう!
「(2)12時48分に駅に行こう!」を選んだ場合
は〜着いた!M先生、まだかなぁ。
ぱんこさん!やっと来た〜。遅かったね。
あれっ、M先生、もう着いてたんですか!?
もー。30分後って言ったじゃない。結構待ちましたよ〜
えええ〜。ごめんなさい、M先生!
こうして二人はお目当てのパン屋さんにたどり着きました。
あー!「おにぎりパン」、売り切れちゃってる!時間通りに駅についていたら買えたかもしれないのに……。
ライブの時間は何時間?
パン屋さんから出てきた二人。次はいよいよ、二人が好きなバンドのライブを見にいきます。
楽しみだな〜!開演は15時55分でしたよね。
うんうん!終わるのがだいたい17時16分って書いてあるよ。結構長いライブだね。たくさん曲をやってくれるのかな。
長いライブ……どれくらいの時間あるんでしょうか。
それは簡単じゃない。15時55分から17時16分の間はどれくらいの時間かを、パパッと計算するだけよ。
うおおお。難しくてわからない……。15時から17時だし、2時間くらい?55分から16分ってことは、うーん、なんとなく37分とか?てことは、2時間37分?
うーん。本当に2時間37分でしょうか。時計を使って考えよう!
時計を使って、時間の長さを計算してみよう!
15時55分から17時16分の間の時間を考えるということは、15時55分からどれくらい進んだら17時16分になるのかを考えるということです。
そこで、15時55分から17時16分まで実際に時計の針を進めて、どれくらい進んだのかを考えています。
まず、時計で15時55分を作ります。
丸シールの「15」に短い針を置いて……って、「12」までしかないじゃん!「15」ってどういうこと??
午前と午後のお話
ぱんこさん、困っていますね。実は、これには午前と午後が関係しているのです。
1日は24時間ですね。でも、時計には12までしかありません。これは、24時間を12ずつに分けて、最初の12時間を「午前」、後の12時間を「午後」と考えることで、うまくいきます。
夜中に0時を迎えます。朝お日様が昇る頃に6時を、そしてお日様が高くのぼり、光が明るく街を照らす頃にお昼の12時を迎えます。この夜中の0時ちょうどから、お昼の12時ちょうどまでの12時間が「午前」です。
そして残りの12時間、お昼の12時ちょうどから始まり深夜0時ちょうどまでの12時間が「午後」です。おやつの時間は3時、夕日が落ちる頃が6時。夜に眠たくなってくるのは9時くらいでしょうか。
では「6時にご飯を食べた」と言われたとき、その人がいつご飯を食べたのか、みなさんには分かりますか?
うーん。朝ごはん?でも夜ご飯の可能性もあるのか……。どっちだ?
そう、6時は午前のことなのか午後のことなのかが分からないので、食べたのが朝ごはんなのか夜ご飯なのか分かりません。これを解決するのに、二つ方法があります。
一つ目は、時間の前に「午前」「午後」という言葉をつける方法。朝ごはんなら「午前6時にご飯を食 べた」と言えますし、夜ご飯なら「午後6時にご飯を食べた」と言えるわけです。
ふむふむ。
二つ目は、お昼の12時より遅い時間は12よりも大きい数で表す方法。例えば午後1時の場合、お昼の12時から1時間経っているので12に1足して「13時」と表します。午後6時の場合は、お昼の12時から6時間経っているので、12に6足して「18時」と表します。つまり、夜ごはんなら「18時にご飯を食べた」と言えます。単に「6時にご飯を食べた」といえば朝ごはんになるのです。
なるほど〜!
一般的には単に「6時」と言われても、それまでの会話や文章(つまり文脈)、そのときにいる状況や相手(つまりシチュエーション)から推測して、それが午前のことなのか午後ことなのかを判断できることがほとんどです。
しかし、それが判断できないときや、大切な約束をするときなどは、この二つの方法も使って、正確に相手に時間を伝えられると良いですね。例えば「今日の会議は午前の8時からにしましょう」「明日の20時にご飯に行きませんか」というふうに使えます。相手と約束を確認するときも、「20時、つまり午後8時」と念の為に二つの方法で言えると良いかもしれません。
ということは、「15時」はお昼の12時から何時間経っているのかを考えるとわかるんだね。
15−12=3
つまり3時間経っているから、午後3時と同じってこと!
つまり、丸シールの「3」のところに短い針を持っていけば、15時を表すことができるんだ!
そういうことです。短い針は丸シール「3」を、そして55分なので長い針を小さいメモリの「55」に合わせてみましょう。これで、15時55分を作ることができました。
ところで、17時は、17−12=5、より午後5時ということですね。つまり今回は、午後3時55分から午後5時16分の間の時間を求めます。
午後3時55分からどうやって午後5時16分まで時計を進めていくのか、考えてみましょう。ポイントは「長い針が一周するときに、短い針が一つ動く」という点です。
えー。どういうこと?
ぱんこさん、まあまあ落ち着いて。ゆっくり考えましょう。
まずは分かりやすい時間まで進めてみる
まず分かりやすい時間まで進めましょう。午後3時55分だと、キリが悪くて考えにくいですよね。そこで、ここから5分進めてみましょう。
長い針が小さいメモリの「55」から「0」へ進みます。
次に、長い針が小さいメモリの「0」にきたら、同時に短い針が「1」進むルールなので、短い針を丸シールの「3」から「4」へ忘れず動かしましょう。
午後3時55分の5分後は午後4時だと分かりました。
このとき、紙やノートなどメモできるものに、進めた時間を書いておきましょう。まず「5分」と忘れないようメモしておきましょう。
進めた時間から、さらに分かりやすい時間まで進めてみる
午後4時という分かりやすい時間まで進めたら、次は分かりやすい午後5時まで進めましょう。そのためには、短い針が丸シール「4」から「5」へ動くと良いですね。
短い針が一つ動くには、長い針が時計を一周して再び「0」に来る必要があります。そこで、長い針を「0」から一周まわして「0」に来るように動かし、短い針を「4」から「5」へ動かしましょう。
午後5時まで進めました。
メモも忘れずに。「1時間」とメモしておきましょう。
目標の時間まで進めてみる
午後5時から、午後5時16分まで進めます。そのためには、長い針が小さいメモリ「0」から「16」まで進む必要がありますね。長い針をメモリ16個分進めましょう。
最後のメモですね。16分進めたので「16分」と書いておきましょう。
進めた時間を全部足す
全部で何分進めたのかを計算しましょう。メモには「5分」「1時間」「16分」とあります。これを足してみましょう。同じ単位同士 、つまり「〇〇分」同士で足し算すると、分の計算は5分+16分=21分となります。つまり、1時間21分となります。
午後3時55分から午後5時16分までは、1時間21分あるんだ!つまり、15時55分から17時16分までは、1時間21分ということだね。なるほど!
答えは……?
15時55分から17時16分の間の時間は何時間何分でしょうか?
- 1時間21分 (1)に進もう!
- 2時間37分 (2)に進もう!
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