RapとRhymeとPhonics -音の足し算【第1回】

さんかくすと文がえます

英語の難しさってなんだろう?

こんにちは。突然ですが、英語って難しいなあ〜と思います。

英語の難しさって、なんと言っても「日本語(母語)とは違う」ということに尽きるのではないでしょうか。その日本語との違いが大きく現れているものの1つが、英語の「音」ではないかと思います。

例えば、日本語は「あ」と書いてあったら「あ」としか読みません。でも、英語の場合はそうではありません。例えば電車はtrain, 車はcarですが、それぞれのaはどんな音でしょうか。音をよく聞いてみてください。

Trainの音
Carの音

いかがでしょうか。なんだかちょっと違う気がしませんか?こんなふうに、同じ文字を書いていても、違う音になるというのは、ひらがなにはない特徴で、英語の難しさの1つだと思います。ということで、本日は英語の音に注目してみたいと思います。

Phonics (フォニックス)

「犬」(ポチでも太郎でもよい)と鳴き声「ワン」が違うように、アルファベットも名前と音が違います。Aの名前は「エー」ですが、音は「エー」ではありません(便宜的にカタカナを振っています)。

今回注目するのは、名前ではなくて、音のほう。この英語の音44個をまとめて、発音している動画があります。英語の文字と音をわかりやすく整理しているのが、「フォニックス」です。こちらのフォニックスの動画をご覧ください。

K原
K原

フォニックスの動画やアプリは最近になってたくさん出ていますが、口元の動きを見ながら、全ての音をまとめて学べるものはなかなかないと思います。とてもおすすめの動画です!

このフォニックスを学ぶと、自分が英語をなんとなくではなく、着実に読めるようになっているという自分のなかでの達成感も得られるのではないかと思います。これまで手探りで、なんとなくで読んできた英単語について「この音でできていたんだ!」と気づいて音を分解できたり初めてみる英単語も「この音はこう読むから、この単語はこんな感じの発音かな?」と推測することができるようになります。ただし、英語にはフォニックスの例外がたくさんあります。そのため、フォニックスをマスターすれば英語がすべて読めるようになる!とは残念ながら言えません。でも、中学1年生で学ぶ英単語の半分はフォニックスで読めるのではないかと言われています。

この動画をみると、英語とは音の足し算なのだと考えることができるのではないでしょうか。

先ほど登場したCarも、もじこ塾の動画に登場していました。最初の”C”の音が聞こえにくいかもしれませんが、発音を聞いてみてください。こんな音の足し算になっています。

Carの音を分解するとこんな感じ

Carは、c+arでできていましたね。このように、フォニックスを学ぶと英語の足し算ができるようになります!

で、この動画は一見、フォニックスをまとめたとてもシンプルな動画なのですが、実はこの動画をみると、英語でラップができるようになります

ラッパー
ラッパー

ウェイヨー

なんで急にラップ…?と読者を置いてきぼりにしたところで、次回へ続きます。

【フォニックスについて】

フォニックスは、もともと英語圏で生まれた母語の指導法の1つです。日本では、特に読み書きに苦手がある子どもたちにとって有効な英語学習の方法となるのではないかと考えられています。ネイティブはこのフォニックスを、幼稚園程度の段階から学ぶそうです。日本では、学習指導要領にも現在に至るまで記載がなく、第二言語として英語を学ぶ日本人にとってフォニックスが有効かどうかや、ネイティブがかなり小さい頃に触れるものを、小学校や中学校の時点で日本人が学ぶことが有効なのかについては数多くの議論があります。そもそもネイティブのなかでも、音をどのように教えるかはかなり議論がありました。つまり、ネイティブも英語の文字と音の不規則な関係を難しいと感じているんですね。だから「どうやって音を教えればいいのかな」と議論が積み重ねられてきたのだと思います。そう考えると、母語が英語ではない私たちにとって英語が難しいのは当たり前だと思います。

フォニックスの欠点として、英語には発音の例外が多い(多すぎる)ため、フォニックスを学んでもたくさん例外にぶつかってしまうということがよく挙げられています。何がフォニックスの例外なのかを知るためにも、また英語の難しさ(面白さにもなり得ると思います)を知るためにも、フォニックスを学ぶことには、大きな意義があると個人的には考えています

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