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歴史的仮名遣いについて
歴史的仮名遣いには、6つのポイントがあります!初級編と上級編の2つに分けて説明しますね。
ポイントは6つですね!お願いします!
歌子のポイント~歴史的仮名遣い(初級編)~
①単語の途中・単語の最後にある「は行」を「わ行」にする!
(例) にほひ → におい / おもふ → おもう
②単語に含まれる「ゐ、ゑ、を」を「い、え、お」にする!
(例) ゐど(井戸) → いど / こゑ(声) → こえ
③単語に含まれる「ぢ、づ」を「じ、ず」にする!
(例) はぢ(恥) → はじ / みづ(水) → みず
④単語に含まれる「む」は「ん」と発音する!
(例) かむなづき(神無月) → かんなづき
※神無月とは「10月」という意味です
そういうことです!古語で使われていた言葉を現代語の発音にするためには、このようにちょっと気をつける必要があるのです。現代では「にほひ」ではなく、「におい」と発音することを考えれば、直す理由がわかると思います。
では続いて、上級編の2つのポイントをお教えします!
少し難しいかもしれないけれど、初級編を乗り越えたのなら大丈夫!見てみよう!
歌子のポイント~歴史的仮名遣い(上級編)~
⑤単語に含まれる「くわ、ぐわ」を「か、が」にする!
(例) くわじ(火事) → かじ / ぐわんじつ(元日) → がんじつ
⑥母音が連続すると、のばす音になる!
・[au](あう) → [Ō](おー)
・[iu](いう) → [yū](ゆー)
・[eu](えう) → [yō](よー)
(例) 調子:teusi → tyōsi
てうし → ちょーし = ちょうし
⑤は初級編のものを応用した感じですね。しかし⑥がなんとも複雑に思えます…。上級編というだけありますね。
そうですね、最後に説明した⑥が一番わかりにくいと思います。ここでは説明するためにローマ字表記に直す作業を取り入れましたが、漢字を見てなんとなく読み方を理解する方法もあります。例で取り上げたものも、最終的には現代語現代語の「調子(ちょうし)」という読みになってます。
なるほど、漢字は昔から使われているものですから、漢字から読み方を推測することもできますね!
また、⑥で紹介したのばす音は、現代の人も無意識に使っているはずですよ。
あ!「幽霊」は「ゆーれい」と発音するし、「黄色」も「きーろ」、他にも「太陽」は「たいよー」…。なるほど、身の回りにのばす音ってたくさんありますね!
そうなのですよ!ですから身の回りにある発音を古語に当てはめたと思って考えてもらうと、少しは複雑さが和らぐのではないかなと思います。
そして、たくさんの古語にふれれば、だんだんと慣れていくことができると思います!
歴史的仮名遣いの6つポイント、なんとなくわかりましたか?最初はよくわからなくても、古文にふれる時間が長くなるとだんだんと慣れてくるはずです。(これはSさんの体験談です笑)ですから、難しく考えず、「古語を現代語として読むために必要な作業」ということだけ覚えていてほしいです!次は省略される語についてのお話です。