RapとRhymeとPhonics -音の足し算【第3回】

さんかくすと文がえます

fox=f+o+x

socks=s+o+x  <注釈 1>

box=b+o+x で、最後のKnoxは…

Knox=n+o+x だと考えました。

特に2つめのsocksの音の足し算は、違う意見もあると思います。皆さんはどう考えましたか?

(寄り道)また脱線しますが、この最初についているKは、発音しないというまるで空気みたいな存在です。knifeやkneeについているkも、発音しません。英語では、kのあとにnがつくと、そのkは発音しないというルールになっています。「発音しない空気みたいな文字」についてはまた別の機会に考えてみたいと思います。脱線終わります。

というわけで、みんなo+xの音で終わっているんですね。それで韻を踏んでいて、面白いリズムになっていました。

英語と日本語の音の違い

ここまで絵本に出てくる、韻をふんでいる単語をフォニックスで考えてみました。ここから、英語についてもう一歩ふみこんで考えてみたいと思います。

私はo+xで韻をふんでいるところに、日本語と英語の違いがよくでているのではないかと思います。どういうことなのか、もう少しお話します。

第2回の最後に、Zeebraさんに登場していただき、日本語の韻について説明していただきました。そこでは「育ち」「友達」「同じ」などで韻が踏まれていました。

育ち は sodachi

友達 は tomodachi

同じ は onaji

このように、o, a, iで韻をふんでいました。一方で、Dr. Seussの絵本に出てきた韻は、このようなものでした。

Knox

fox

box

Socks

この赤字の部分が、全部フォニックスのo+xの音になっているというお話を先ほどしました。

この日本語の韻と、英語の韻を見比べてみると、日本語は全て母音で終わっていますが、絵本に出てきた韻はすべてx(=子音)で終わっています。

ラッパー
ラッパー

あれれ、おかしいぞ…

ラッパーは、一体何を疑問に思ったんでしょうか。

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