おはよう
「お早う」というのが、そもそもの「おはよう」だったようです。
「お早くからご苦労さまです。」という朝早くから働く人へのねぎらいの言葉でした。
最近では、「おはよう」の魔法は時間帯を問わず使われるようにもなっています。
その背景には「こんにちは」が近い関係の相手には使いにくいニュアンスを持つ言葉として定着してきたことがあると研究されていたりもするそうです。
ちなみに点字では…
点字の仕組みを習ったことがある人もいるかもしれませんが、基本的には、点字は6つの点字の組み合わせで一つの音を示しています。
(濁点や拗音(きゃ、きゅ、きょなど)などはその目印の点字を組み合わせて一つの音を示していきます)
点字には漢字はありませんし、ひらがなやカタカナの区別もありません。
M先生
点字は点字で独自のルールがあったりするのですね。
そのうちの一つが基本的に耳で聞いた通りに書き表す、ということです。
そして、のばす音で「う」と書くところは、長音符を使います。
「おはよう」は「おはよー」と点を打ちます。
(のばす音でも、「あ」「い」「え」「お」の場合は長音符は使いません。)
⠊⠥⠜⠒
ちなみに手話では…
片手の握りこぶしをこめかみに当てて、素早く下ろします。
両手の人差し指を向かい合わせて曲げます。これは「挨拶」を表しています。
こんにちは
通行人A
通行人B
など、「今日は」を主語にした文章の略で、お昼に初めて出会った人の体調や心境を気遣う言葉の後半が省略されて定着されたものだそうです。
江戸時代の武家の挨拶が起源になったともいわれています。
M先生
「こんにちは」と書くけれど、
発音は「こんにちわ」とする背景には、もともとその後に会話が続いていた、という理由があったのかもしれないのですね。
ちなみに点字では…
基本的に耳で聞いた通りに書き表します。なので、「こんにちわ」と点を打つことになりますね。
⠪⠴⠇⠗⠄
ちなみに手話では…
人差し指と中指を額の中央に当てます。これは時計の12時を表します。
そして、両手の人差し指を向かい合わせて曲げあいさつをあらわします。
こんばんは
日が暮れてから、人に会ったり、人を訪ねたりしたときの挨拶の言葉。
白衣博士
など、会話文が略されて定着したものと言われています。
なので、「こんばんは」の後に文章が続くと考えると、「こんにちは」と同様、
「こんばんわ」ではなく「こんばんは」という表記します。
ちなみに点字では…
M先生
耳で聞いた通りに書き表すので、「こんばんわ」と点を打つのでしたよね。
⠪⠴⠐⠥⠴⠄
ちなみに手話では…
両方の手のひらを相手に向け、そのまま交差させながら下ろします。これは「暗い」をあらわします。
そして、両手の人差し指を向かい合わせて曲げあいさつをあらわします。