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自粛期間中でもできること

2ページ目では、「子どもの居場所」の具体的な活動を紹介しました。しかし、昨年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、「密」になりがちな「子どもの居場所」は活動制限を余儀なくされてしまいました。
そんな中、自粛期間中でもオンラインで「子どもの居場所」を提供している団体もあるので、ご紹介いたします。また、少し脱線してしまいますが、認定NPO法人ぷるすあるはさんのホームページを参考に、「自分の居場所を自分で作る」ことについてもお話したいと思います。
始めに、オンラインで「子どもの居場所」を提供している団体をご紹介いたします。
1.NPO法人雪どけ オンライン広場(東京都国分寺市市)
子ども・若者支援を行うNPO法人雪どけでは、オンラインで参加者がテーマに沿って、思い思いに語る「オンライン広場」を開催しています。毎月第二木曜日の22:30~22:00に開催されるため、学習面に不安を感じている方はこちらからお申込みください!(※まなキキ外部サイトへ移動します)

2.カタリバオンライン for Kids (NPO法人カタリバ)
子どもの学習支援を行うNPO法人カタリバでは、2020年3月から有料で「カタリバオンライン」を開催しています。平日は16:00~19:00、土日は10:00~17:30の時間帯でZoom通話を用いて様々なプログラムに参加できます。カタリバオンラインに参加した人たちとおしゃべりしたり、カタリバのスタッフさんたちから英語や俳句の作り方を教わったり・・・。オンラインでも、「子どもの居場所」に参加することができます。
大人の方も参加できるので、自粛生活中でも人とつながりたい!と考えている方はぜひご利用ください。利用料金も月額最高で3000円とリーズナブルです。カタリバオンラインのホームページはこちら(※まなキキ外部サイトへリンクします)。


オンラインで「子どもの居場所」を提供している団体は、まだまだ少ないのが現状です。そのため、自粛生活により「子どもの居場所」から、主役の子どもたちの足が遠のいてしまうのではないかと私(たじみ)は心配しています。この記事以外にも、オンラインで「子どもの居場所」を提供している団体等を随時紹介したいです。
自粛生活以前の「子どもの居場所」では、人と人が直接かかわることが前提でした。COVID-19はその前提を大きく揺るがすものであり、居場所の提供と自粛生活との両立に試行錯誤をしている真っ最中という印象を受けます。「子どもの居場所」の意味も今後大きく変わっていくのかもしれない…とたじみは考えています。この記事を読んでいる皆さんは、今後「子どもの居場所」がどのように変わっていくと考えているのでしょうか?ページ下のコメント欄では、皆さんの「こんな居場所があったらいいな」というアイデアを募集しています!
さらに、私見に過ぎないのですが、「子どもの居場所」のオンライン化が浸透するまで「周りの人に助けを求める」「できる範囲で自分の居場所を自分で作る」ことが大切になってくるのではないでしょうか。最後に、NPO法人ぷるすあるはさんのホームページをお借りしながら、「自分の居場所づくり」について一緒に考えてみましょう。
3.子ども情報ステーション (NPO法人ぷるすあるは)
NPO法人ぷるすあるはは、アルコール依存症や精神疾患を患う親を持つ子どものために、さまざまな情報コンテンツを提供しています。
大人が担うような家族の介護や世話をすることで、自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18歳未満の子どものことを「ヤングケアラー」と言いますが、このような子どもたちは自分の悩みについて話すことに抵抗があり、社会から孤立する危険性が指摘されています。ぷるすあるはでは、そのような子どもたちに社会的支援を行き届かせ、安心して生活できるようにすることを目指しています。

ヤングケアラーについてはまた別の記事で取り上げたいと思います。
でも、家族に障害を持つ人がいてもいなくても、「家の居心地が悪い」と思ったことは皆さんあるのではないでしょうか?COVID-19による自粛生活で、家にいる時間が増えている今はなおさらですよね。そんな時、我慢せず周囲に助けを求めたり、自分で自分の気持ちをケアしてあげたりする(セルフケア)方法をぷるすあるはさんは提供しています。
例えば、ぷるすあるはが運営する「子ども情報ステーション」では、小・中・高生向けに体と心をメンテナンスする方法や、相談できる場所を紹介しています。ただ紹介するだけではなく、オリジナルの工作キットやセルフケア用のワークブックをダウンロードすることもできます。
ダウンロードコンテンツの中には、COVID-19に関するものもあります。「新型コロナウイルス『からだとこころのワークブック』−アルハから大切なあなたへ−」は、自粛生活で、抱える体の不調や心のモヤモヤを解消するためのワークブックで、「子ども情報ステーション」からダウンロードすることができます。気軽にできるリラックス方法が充実しているほか、困った時の相談先も記載されています。こちらからダウンロードのページに移動できますので、気になる方はぜひダウンロードしてみてください(※まなキキ外部サイトへ移動します)。

さいごに
今回の記事で紹介した「子どもの居場所」や「居場所づくり」の事例はほんの一部です。それでも、世の中には皆さんをひとりにぼっちにさせないよう、日々たくさんの方たちが奮闘していす。自粛生活等で「家でも学校でも居心地が悪い」「ひとりぼっちな気がする」と悩んでいる皆さんに、気軽に「子どもの居場所」を頼ってほしいなと願っております。また、「今日の自分はどんな気分?」「誰にこのモヤモヤを打ち明けよう?」と、皆さん自身が自分の体と心を大切にし、周りの人に助けを求められるきっかけになれたらうれしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!また別の記事でお会いしましょう!
神奈川県福祉こどもみらい局 子どもみらい部青少年課.2019.「子ども、若者の居場所づくり~導入編~」(donyuhen1.pdf (pref.kanagawa.jp)
佐賀県男女参画・こども局こども未来課.「子育てし大県“さが” 子どもの居場所ポータルサイト」(https://saga-codomo.com/ibasho/)
社会福祉法人 板橋区社会福祉協議会.「いたばし 子どもの居場所―子どもたちが安心して過ごせる場所」(https://itabashi-kodomonoibasho.net/)
社会福祉法人 各務原市社会福祉協議会.「こどもたちのみなさんへ(ふくしってなんだろう)」(http://kakamigahara-shakyo.jp/volunteer/kodomo)
社会福祉法人全国社会福祉協議会.「子どもの福祉」(https://www.shakyo.or.jp/bunya/kodomo/index.html)
社会福祉法人全国社会福祉協議会.「民間慈善事業の萌芽と中央慈善協会の設立」(https://www.shakyo.or.jp/tsuite/gaiyo/anniversary/history/meiji.html#:~:text=%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E6%98%8E%E6%B2%BB41%E5%B9%B410,%E6%9B%B8%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A1%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%82)
認定NPO法人カタリバ.「カタリバオンライン for Kids」(https://katariba.online/)
認定NPO法人ぐるーぷ藤.「地域ささえあいセンター」(https://npo-fuji.com/kaigo-shogai-service/marudai/)
認定NPO法人雪どけ(https://yukidoke-hp.jimdofree.com/)
湯浅誠 2017. 「子どもの貧困 「居場所」とは何か? 居場所が提供するもの、そして問うもの」(https://news.yahoo.co.jp/byline/yuasamakoto/20170328-00069124)
NPO法人ぷるすあるは.「子ども情報ステーション」(https://kidsinfost.net/)