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Eucです!実は今年になって新しくサークルに参加しました!そこで思ったことについてお話しします!
新しく入ったサークル
私が今年から入ったサークル、それはクイズ研究会、つまりクイズをする場所です。市販の問題集を使ってクイズもするし、自分たちで問題も作るし、大会に出る日もあります。何故そこに入ったのか、それは教養が欲しかったからです。
小さい頃からクイズ番組は見ていたのですが、夏にQuizKnockさんの動画にはまり、実際にやってみたくなったので入ってみました。動画内では難しい言葉もたくさん出てきますが、その都度字幕で解説されるので、比較的見易くなっています。興味のある人はそちらも見てみてください。
教養を考える
教養とは何でしょうか。そう考えると難しいですよね。私なりに定義するとしたら、教養とは「話のネタになる知識」です。皆さんは学校で色んな科目を勉強しますよね。でも、その中には話のネタにしにくいものもあります。例えば、算数の百分率は友達に話しても面白いとは思われにくいですよね。逆に諺などは実際に使うと「なんだそれ?」と興味をひいたり、話に面白みが増します。つまり、教養とは「日常を少し楽しくする知識」だと思います。
読んだ本も、好きな食べ物も全てが知識であり、教養です。つまり知識も教養も、皆さんの身近なもので、頭のいい特別な人だけのものではありません。
クイズでつけられる力
単純な知識量
そもそもクイズに答えるには、答えとなる言葉を知っている必要があります。つまり、たくさん解いていく内に知識が身に付いていきます。
皆さんは友達の顔を覚えるのは得意ですか?友達の顔を覚えられるのは「ほぼ毎日会うから」ということもありえます。クイズにもよく問われる内容があり、その言葉は問題文もお決まりの場合もあるため、覚えてしまうものです。
相手に伝わりやすい文を書く力
クイズ研究会では時々自らが作問をすることがあります。その時に大切なことは「相手に答えてもらえる文で出題すること」です。クイズは相手に答えてもらうために出すものなので、答えを導くために必要な要素が欠けていてはいけません。しかし、問題文は長すぎると回答者が疲れてしまうので、情報がたくさんあればいいというものでもありません。つまり、適量の情報を分かりやすく伝える必要があります。
実際に作ってみよう
一般的なクイズ(イントロ(曲の冒頭を聴いてタイトルを当てるもの)やビジュアル(画像を見て答えるもの)ではなく、文章で質問をするもの)にも種類はありますが、今回は列挙やパラレル(~ですが問題)ではない1番シンプルなものでやってみましょう。(列挙とパラレルは「おまけ」の章で説明します)
クイズを作るには、自分で情報を調べなければいけません。特に名前だけ知っているものや、うろ覚えのものは、そのまま出してしまうと間違えた情報を含み、クイズとして成立しなくなる可能性があります。
このクイズに必要な作業は、教科書にはない新たな学びへ皆さんを連れていくことでしょう。
題材選び
皆さんはクイズをどのような目的で出しますか?答えてもらいたいのか、好きなものを紹介したいのか、テスト勉強なのか、目的は様々だし、誰とクイズをするかで変わるものだと思います。答えてもらいたいなら回答者が知っていると予想できるもの、好きなものの紹介なら好きなものを、テスト勉強なら授業で習ったものが答えになるようにします。
要素を絞る
答えを決めたら、今度は問題文を構成する要素を決めましょう。この時大事なことは正解に絶対必要な要素を含むことです。特に好きなものを答えてもらう時は情報が多くなりがちですが、足りなくないぐらいに減らしましょう。
お家の人に今日1日の出来事を朝起きてから夜寝るまで事細かに語ることはありませんよね。それは語らない情報は必要ないものだからです。国語の作文問題では必要なところがないと×になります。それと同じで、クイズを作るにも多すぎる情報は削らなければいけません。
要素を並べる
この時大事なことは、問題文の後ろにかけて重要度をあげることです。~は何でしょう?の前の部分を前フリと言います。例えば「本能寺の変」を訊きたいときは次のように並べることが出来ます。
「1582年に明智光秀が主君の織田信長に対して起こした謀反を、発生した場所に因んで何というでしょう?」
この問題文で始めに出ている要素は1582年で、その次に来る要素は謀反ですよね。1582年に他に何か重大なことが起きているかもしれないので、謀反の前に置きます。そして謀反の次に来る要素は場所です。つまり、答えには場所の名前が必要だと言うことが分かります。
クイズは学びになるか?
答えは勿論学びになります
確かにクイズはテレビではバラエティー扱いで、直接的な学校での学びとは違う存在になります。でも、ひとつ確実なのは楽しいからこそ身に付くということです。学校のテストもクイズもやっていることの本質は同じで、皆さんの知識量を問うてます。何が違うかというと目的です。学校のテストは成績をつけたり、皆さんの得意苦手を先生が知ったりするために行います。反対にクイズは楽しみとして行います。正解して嬉しい、間違えて悔しい、この答え知らなかった、面白そう、等々やってみて色んな感情を持つと思います。それが学びの原点です。学びに必要なものは何かしらの形で興味を持つことです。「この言葉かわいい!」でも「この人なんか怖そう」でも心が動けば、それは興味を持ったということです。私たちの生活で毎日様々なものに出会い続けることは無理があります。けれど、それを可能な限り可能にしてくれるのがクイズです。実際に作って答えて、様々な知識に出会って、知識を広げてみると少し勉強が楽しくなるかもしれません。
おまけ
実際に作ってみようの箇所で挙げたパラレルや列挙についてお話します。
パラレル
パラレルとは一般的に「ですが問題」と呼ばれます。「~ですが」で同じような構造の文章がつながったクイズです。例を挙げるならこんな感じ。
問題1:「「何」の後に「故障」の「故」をつけると「なぜ」と読みますが、「処方箋」の「処」をつけると何と読むでしょう?」
答え:「どこ」
問題2:「歩行者用信号機の『注意』は青の点滅ですが、自動車用信号機の『注意』は何でしょう?」
答え:「黄色」
このような「ですが」でつながる問題文を「パラレル」と言います。このような問題文が役に立つのは似たようなものを覚えるときです。問題1では「何」で始まる熟字訓、問題2では注意を表す表示が共通項としてありますね。似ているものを一気に覚えようとすると疲れてしまうけれど、二個ずつなら負担はグッと減るはずです。
列挙
列挙には並べられたものの欠けた要素を答えるものや、並べられたものの共通項を答えるものがあります。
問題1:「日本の地域区分で四国地方に含まれるのは香川県、徳島県、愛媛県とどこでしょう?」
答え:高知県
問題2:「オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスといえば何を構成する星でしょう?」
答え:冬の大三角
これらの問題が役に立つのは3~4個の要素で構成されるものを覚えるときです。黄道12星座(朝の占いでよく見かける星座)は列挙するには少し数が多いですが、3~4個なら、並べた時にちょうどいい数になります。三大○○みたいなものを覚えるなら列挙を使ってみるといいかもしれません。
まとめ
今日お話したことで覚えてほしいことは3つあります!
1.クイズは娯楽の要素だけでなく、学びの要素も含む!
2.クイズを作ることは分かりやすい文章を書くことにつながる!
3.クイズは覚えにくいものを覚えやすくするための手段になる!
今日はクイズと学びについてお話してきました。
勉強は机に座って問題集を解いたり、教科書を読んだりすることだけではありません。私も実際に作問をすることで、新しい知識を身につけました。クイズだけで勉強になるというのは危険ですが、勉強の入り口になることは確かです。
まなキキで、以前のえるさんが変わり種教科書INDEXで『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』を紹介していましたが、クイズを扱うコンテンツは他にもいろいろあります。私が冒頭で挙げたQuizKnockさんのYouTubeチャンネルや、日テレの『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(通称小5クイズ)、フジテレビ系の『ネプリーグ』、『今夜はナゾトレ』など、難易度や方式は様々です。
テストのためと考えると勉強はつらく感じるけれど、クイズで遊べると考えると少しは楽しくなるのではないでしょうか。