▶ を押すと文が増えます
「淡水」と「海水」がまざる場所
水道の蛇口をひねると出てくる水は、「淡水」ですが、水道水の水はどこからやってくるのでしょうか。
その多くが、河川や沼や湖、ダムから流れてきたものです。浄水場で飲み水としての安全性をクリアして、家庭に送られてきます。
山に降った雨や雪が川となっているわけですが、やがて河川の水はやがて海にながれつきます。
海の水が蒸発して再び雨になり、水はめぐりめぐって循環しているのです。

ということは、河川で流れる「淡水」が、どこかのタイミングで「海水」に変わる?混ざり合う?場所があるということなのでしょうか
川の「淡水」と海の「海水」が混ざり合う境界エリアは「汽水域」と呼ばれています。
河口付近や海に繋がる湖沼で、「淡水」と「海水」がまじりあい、塩分が淡水と海水の中間になっているようなエリアのことです。
「汽水」の「汽」の字は、「さんずい」と「气」という漢字でできています。

「气」は、ガス状のものがもやもやとたちこめているような風味を持っています。
そういえば、「汽」という漢字は、蒸気の力を借りて走る乗り物にも使われていますよね。
蒸気とは、液体が蒸発してできる気体のことですが、だからこそ、気体(空気)なのに、水分がたくさん含まれています。お風呂や温泉でも熱いお湯に湯気(蒸気)がもやもやと出ていますが、水分をたっぷり含んだ空気です。
なので、「汽」という漢字は、「水を含んだ」といった風味も持っているのです。
どうやら、汽水域とは、水気(真水)を含んだエリア、というニュアンスで捉えることができます。

漢字からも、汽水域がどんなところなのかを考えるヒントがあるのね。
どうやら、汽水域は栄養が豊富な水質なのだそうで、そのエリアに住む生き物もとても多様で豊かなのだそうです。
また、塩分の濃度が高い「海水」は重くなり、真水の「淡水」は軽く、汽水域の中で層が分かれるなどの特徴もあるようです。
みなさんが住む地域の近くにも「汽水域」はあるかな?
ぜひ、観察に行ってみたら何かおもしろい発見があるかもしれません。

青森県で有名な汽水域には、十三湖や小川原湖があるんだって。
どちらも「ヤマトシジミ」が特産品として知られているけれど、このヤマトシジミが汽水域特有の生き物でもあるんですね。
おまけ



とってもおいしくいただきました!
シジミ汁が白く濁るのはシジミのたんぱく質成分、トロポミオシンが溶け出しているため、ということが最近の研究で分かったのだそうです!


