国語:古文にふれてみよう②

国語(こくご)

さんかくすと文がえます

省略(しょうりゃく)される()

Sさん
Sさん

続いての話題(わだい)は②の省略(しょうりゃく)される()についてお願いします!

歌子
歌子

はい!その名の通り、古文(こぶん)ではときどき語が省略(しょうりゃく)されることがあります。わたくしの自己紹介(じこしょうかい)の文を使って説明(せつめい)していきますね!

歌子
歌子

(われ)歌子(うたこ)といふものなり。平安(へいあん)()より()たり。ねむごろに(うた)()みて、こののちも(うた)()みて()(なか)をすぐ。

Sさん
Sさん

(わたし)歌子(うたこ)という(もの)です。平安(へいあん)世界(せかい)から()ました。一生懸命(いっしょうけんめい)(うた)()んで、これからも(うた)()んで生活(せいかつ)します。

という意味でしたね!

歌子
歌子

その通り!では、どこが省略(しょうりゃく)されていると思いますか?

Sさん
Sさん

うーん。古文(こぶん)現代文(げんだいぶん)を比べてみると……!
省略(しょうりゃく)(うた)()みて」部分(ぶぶん)だと思います!

Sさん
Sさん

古文(こぶん)だと(うた)()みて」ですが、現代文(げんだいぶん)意味(いみ)(ほう)では、(うた)()んで」となっていますよね!

歌子
歌子

見事(みごと)ですSさん、大正解(だいせいかい)です!!

歌子
歌子

(われ)歌子(うたこ)といふものなり。平安(へいあん)()より()たり。ねむごろに(うた)()みて、こののちも(うた)()みて()(なか)をすぐ。

この赤字(あかじ)部分(ぶぶん)ですね。

歌子
歌子

「歌詠みて」の部分では、現代語(げんだいご)でいう助詞(じょし)の「を」が省略(しょうりゃく)されています。「を」だけに(かぎ)らず、このように、古文(こぶん)では助詞(じょし)省略(しょうりゃく)されることがよくあるんですよ!

歌子
歌子

また、古文(こぶん)では、主語(しゅご)省略(しょうりゃく)されることもしばしばあります。

Sさん
Sさん

現代人(げんだいじん)の私も、いちいち「私は、」から話し始めないときがあるな…。
それに、「ごはん食べる」「学校行く」といった言葉を使うときもある…。
古文(こぶん)現代文(げんだいぶん)の違いとは言うものの、省略(しょうりゃく)」は現代人(げんだいじん)にもなじみの深いものなのかも…!

歌子
歌子

現代(げんだい)でも省略(しょうりゃく)(もち)いることがあるかもしれません!しかしながら、現代(げんだい)では生活(せいかつ)の中での会話(かいわ)場面(ばめん)で使うことが多い気もします。文章(ぶんしょう)を書き残すときはあまり省略(しょうりゃく)しないようにしているのではないでしょうか?
古文(こぶん)場合(ばあい)は、書物(しょもつ)という記録(きろく)に残るものに省略(しょうりゃく)確認(かくにん)できるので、「省略(しょうりゃく)」は書き言葉としても一般的(いっぱんてき)だったのかもしれませんあくまで平安出身(へいあんしゅっしん)歌子(うたこ)なりの考えですが…おほほ。

Sさん
Sさん

たしかに言われてみれば、作文(さくぶん)感想文(かんそうぶん)を書くときは、できるだけ丁寧(ていねい)に書いて省略(しょうりゃく)しないようにしています…。少し使い方が今とは違っていたのかもしれないですね!歌子(うたこ)さんと話すと気づきがいっぱいです!


Sさんと歌子(うたこ)さん、省略(しょうりゃく)についての話題(わだい)()()がっていましたね。ここでは古文(こぶん)では助詞(じょし)主語(しゅご)省略(しょうりゃく)されることがある」このポイントをおさえておきましょう! また、Sさんと歌子(うたこ)さんの会話(かいわ)を読んで、助詞(じょし)ってなんだろう?」と思った方もいるかもしれません。助詞(じょし)古文(こぶん)でも現代文(げんだいぶん)でも使われているので身近(みぢか)存在(そんざい)です。助詞(じょし)について知りたいと思った方はぜひ、下に紹介(しょうかい)するページを見てみてください。

続いては、現代語(げんだいご)では使わない語についてのお話です!

国語(こくご)古典文法の知識

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