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係り結びの法則について
突然ですがSさん、「明日は早起きをする」と「明日こそ早起きをする」の二つの文章では、どちらのほうが早起きへの意気込みを強く感じますか?
そうだなあ。「明日こそ早起きをする」のほうが、なんだか「早起きしてやるぜ!!」というような早起きへの熱い想いが伝わってくる気がしますね。
でも、どうしてそう感じるんだろう…?
この二つの文章を比べたときに異なっているのはたった一つのポイントです。
「明日は」と「明日こそ」ですね!
その通りです!その部分が異なるだけで、受ける印象が微妙に変わってくることをわかっていただけたかしら。今は現代文で考えてみましたが、古文でもそのような表現が使われていたのですよ。
5つあった古文と現代文の違いも、いよいよ最後のひとつですね。「係り結びの法則」について一緒に見ていきましょう!
よろしくお願いします!さっそくですが、係り結びってどんなときに使うのですか?
係り結びは主に、「文章を強調したり、疑問を表すために用いる」ものだと考えてください。
そして、係り結びに使われる古語(係助詞と言います)は「ぞ・なむ・や・か・こそ」の5つです!
なるほど…文章の強調ということは、つまり「!」を表し、疑問ということは「?」を表すということですね。「ぞ・なむ・や・か・こそ」この5つでそのような文章が作れるのですね、なるほど…。
歌子のポイントでまとめますね!
歌子のポイント~係り結びの法則~
Q. どんなときに使うの?
A. 文章を強調したり、疑問を表したりしたいとき → つまり、「!」や「?」
Q. どんな表現があるの?
A. 「ぞ・なむ・や・か・こそ」の5つ
→ 係助詞と言います
補足:「ぞ・なむ・こそ」=「!」(強調)
「や・か」=「?」(疑問)
古文にもこのような表現があることが、よくわかる説明です!
よかったです、ただ係り結びの法則では、この「ぞ・なむ・や・か・こそ」を使うときに注意しなけらばならないこともあるのです。
そのことについて教えてくれていそうなサイトがありました!少し難しく感じるかもしれないですが、見てみるとより係り結びの法則についてわかると思います!応用編という感じですね!
係り結びの法則は、強調や疑問を表現するものであり、「ぞ・なむ・や・か・こそ」があるということがポイントですね!応用編ではもう少し詳しく「接続」というものについても説明されているので、そちらのサイトも見てみてください!
まとめ
①古文では歴史的仮名遣いを使う
②古文では省略される語がある
③古文では現代語では使わない語が出現する
④現代語と形は似ていても意味が異なる語がある
⑤係り結びの法則がある
ここまで①〜⑤までの古文と現代文の5つの違いについて説明してきましたが、これを読んで古文について少しでも興味を持ってくれたらいいなと思います。
なにより大切なのは楽しむということです!難しく考えすぎずに自分の心惹かれる古文の魅力について考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです!
ここまでSさんと歌子さんのお話を読んでくださりありがとうございました!古文と現代文の違いについてお伝えしてきましたが、違うとは言え、古文と現代文にも似ている部分があり、はるか昔からの言葉の繋がりを感じましたね。古文の魅力を伝えるためのSさんと歌子さんの物語はまだ続いていくようです。それでは、またお会いましょう!!