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③漢字四文字の賀詞
<主な言葉>
- 謹賀新年・謹賀新春(きんがしんねん・きんがしんしゅん)
- 恭賀新年・恭賀新春(きょうがしんねん・きょうがしんしゅん)
- 敬頌新禧(けいしょうしんき)
- 敬寿歳旦(けいじゅさいたん)
- 慶賀光春(けいがこうしゅん)
- 新春来福(しんしゅんらいふく)
- 瑞祥新春(ずいしょうしんしゅん)
- 笑門来福(しょうもんらいふく)
<意味>

「謹賀新年・謹賀新春」は、「謹んで新年をお祝い申し上げます」という意味です。
「恭賀新年・恭賀新春」は、「うやうやしく(礼儀正しく丁寧に)新年をお祝い申し上げます」という意味です。
「敬頌新禧」は、「うやうやしく(礼儀正しく丁寧に)新年の喜びをおたたえ申し上げます」という意味です。
「敬寿歳旦」は、「元日の朝を迎え、お祝いを申し上げるとともに、幸運をお祈りいたします」という意味です。
「慶賀光春」は「輝かしい新年のお喜びを申し上げます」という意味です。
「新春来福」は、「新しい年に福が来ることをお祈り申し上げます」という意味です。
「瑞祥新春」は、「新年を喜び、吉兆(良いこと・めでたいことが起こる前ぶれ)をお届けいたします」という意味です。
「笑門来福」は、「笑顔でいられるよう、幸福をお祈りいたします」という意味です。

漢字四文字の賀詞は、かなりたくさんあります!なかでもとくに「謹賀新年・謹賀新春」「恭賀新年・恭賀新春」がよく使われているようです。
上であげたものに含まれている「謹・恭・敬・頌」といった漢字は、相手に対する敬意や丁寧な気持ちを表します。よって、漢字四文字の賀詞は意味に敬意や丁寧さが加わった表現となっているため、目上の人に宛てた年賀状で使用するのに適しています(近しい間柄の人宛の年賀状でも使えます)。
④漢字を含む少し長めの文章
<主な文章>
- あけましておめでとうございます
- 新年おめでとうございます
- 新春のお慶びを申し上げます
- 謹んで新年のご祝詞を申し上げます
- 謹んで新春のお祝いを申し上げます
- 謹んで年頭のごあいさつを申し上げます
- 新春を寿ぎ謹んでごあいさつ申し上げます
<意味>

どの文章も、「新年を無事に迎えられたことをお祝いする」という意味が込められています。
「新春を寿ぎ謹んでごあいさつ申し上げます」の「寿ぎ」は、「お祝いの言葉を述べる」という意味です。「謹んで」は、「相手を敬う・尊敬する」という意味です。

漢字を含む少し長めの文章の有名なものはやはり、「あけましておめでとうございます」ですね。
これらの新年を迎えたことをお祝いする文章は万能で、目上の人に宛てた年賀状でも、近しい間柄の人に宛てた年賀状でも使用できます。ただ、目上の人宛の年賀状では、上であげたもののいくつかに含まれている相手に対する敬意や丁寧な気持ちを表す「謹んで」という言葉の入った文を使う方がよいとされています。
新年をお祝いする意味をもつ漢字四文字・漢字を含む少し長めの文章の賀詞は、丁寧な印象を与える!
「謹・恭・敬・頌」といった漢字が、相手に対する敬意や丁寧な気持ちを表す表現となっている!
先生や先輩などの目上の人宛の年賀状にも自分の友人などのフランクな間柄の人宛の年賀状にも使える!
次のページでは、手書きで年賀状を書く際のコツについてご紹介します