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記事の概要
先日、「唯一コロナのない」南極へ…というタイトルの新聞記事を見かけ、ペンギンに会いに行きたい…とおもいながら、南極大陸をまず確認すべく地図に関する記事を書いてみました。
そして、第二弾は「氷の大陸のふしぎ」――大陸って何、なぜ南極の近くの海は凍らないのか??などなどを取り上げてみました。
そして…!ようやく真打登場です!
やっと、ペンギンさん!!
調べてみよう
南極に住むペンギン
南極の寒さに負けず、過ごすことができている動物たちって、いったいどんな動物なのでしょうか。
よく、南極大陸といえば……と私たちが連想するのはペンギンさんです。
なんきょくキッズさんのページによると、南極で暮らすペンギンは、
- コウテイペンギン
- アデリーペンギン
- ヒゲペンギン
- ジェンツーペンギン
などがいるそうですが、南極大陸で子どもを産み、育てるのは、コウテイペンギンとアデリーペンギンだけなのだとか。
「いらすとや」さんのイラストをお借りしているのですが、たくさんの種類のペンギンさんがイラストになっていて驚いてしまいました…(というのは完全な独り言です)
実は、ペンギンは寒い地域に暮らしている、と思いがちですが、南アフリカやニュージーランド、南アメリカのほか、赤道直下のガラパゴス諸島などで暮らすペンギンもいるのだそうです。
冷たい水流で体を冷やしたりしながら、比較的あたたかな地域でも、さまざまな種のペンギンが暮らしているのだそうです。
さて、ガラパゴス諸島、地球のどの辺にあるかわかるでしょうか。
地図の「+」と「-」ボタンを押して縮尺を変更し、確認してみましょう。
コウテイペンギン
コウテイペンギン、またの名をエンペラーペンギン。
皇帝は英語でエンペラー、ということですね。
コウテイペンギンはサイズの大きなペンギンで、大人のペンギンだと130センチほどの高さになるそうです。
動画では、ペンギンの赤ちゃんが生まれるまでのお父さんペンギンのことが紹介されています。
冷たい氷に卵もヒナも触れてしまわないように、大切に大切にあたためられています。
コウテイペンギンは、冬の南極(南半球に南極はあるため、南極大陸の真冬は日本では夏の季節です)で子育てをします。
外敵から身を守り、冬の寒さをしのぐため、海の近くから南極大陸の内陸側に移動し、そこで子育ての準備を始めるのだそうです。
卵を産んだメスペンギンは、体重の1/5ほどを失っているため、卵を産んだらオスペンギンに卵を大急ぎで託し(注意しないとすぐに卵も凍ってしまう!)、海に向かい食事をとりにいくのだそうです。
映像はメスペンギンを待ち続けるオスペンギンの様子が紹介されていましたが、メスペンギンが帰ってくるまでに食事もとらず卵を温め続け、卵が孵化した後もヒナに自らの胃で蓄えていた食糧をあたえるため、体重の1/3ほどを失ってしまうのだそうです。
メスが戻ってきたら(鳴き声で自分の家族を探し出すのだとか!)、またオスペンギンも大急ぎで海に向かい食事をとりに行きます。
オスペンギンとメスペンギンが協力しあって、コウテイペンギンのヒナは育てられ、大きくなっているのですね。
アデリーペンギン
アデリーペンギンは、JR東日本のICカードのキャラクターで使われているスイカペンギンのモデルになったペンギンだそうです!
南極大陸で家族を築いていくためには、オスペンギンはまずは立派な巣を作るところから始めるのだとか。それがモテる秘訣といいますが、果たして……続きが気になる方は、ぜひ動画をみてみましょう。
ペンギンのよちよち歩きとつぶらな瞳がかわいくて見惚れてしまいますね~
ペンギンは何類?
映像を見ていると、ペンギンは一切羽ばたいて飛ぶ姿は映らず、ヨチヨチときどき歩いて、卵をあたためてヒナを育てていました。
卵を温めている…ということがヒントになりますが、卵で家族をふやしていく生き物は、魚類や爬虫類、両生類、そして鳥類がいます。
ペンギンは……そうなのです。ペンギンは鳥類なのです!
飛べない鳥、としても有名だったりしますね。
▼卵を産む哺乳類……?珍しい例が気になった方はこちら
サンシャイン水族館さんの「ペンギンが飛べない理由についてやさしく解説」によると、
- ペンギンの羽は、飛ぶためではなく、泳ぐための”ひれ”として発達したから
- 南半球は陸地よりも海がおおく、海のほうがペンギンの敵も少なく、飛ぶよりも泳いだほうが有利だから
- ペンギンのエサも海中にあり、陸上でエサを捕まえる必要がないから
と説明されています。
次の動画はコウテイペンギンが泳いでいる様子が撮影されています。
地上のヨチヨチ歩きをしていたコウテイペンギンとは全く異なる顔が見られるのではないでしょうか。
”飛べない”とは書いたものの、水中から勢いよく地上へと飛び出てくる様子は、まさに、”飛んでいる”ともいえそうな姿です。
実際にコウテイペンギンの潜水力はすごくて、長くて27分以上、深さにして560メートル以上(東京タワーの高さが333メートル、東京スカイツリーの高さが634メートルです)も潜った記録があるとか…。
▼ペンギンの潜水についてペンギンの研究をする塩見こずえさんが熱く語っています。気になる方はこちら
▼もっとペンギンのことを知りたいあなたへ
南極に住む生き物
ペンギンたち以外に、南極にはどのような生き物が暮らしているのでしょうか。
「なんきょくキッズ」さんによると、南極の陸地に生息する動物・植物はほんの少しだそうです。
陸が氷に覆われていること、乾燥していて水があまりないこと、気温が低くて風が強いことなどが、生き物が生息できない理由になるそうです。
藻類やコケ類、地衣類(菌と藻がいっしょに住んでいる共生体)が、ペンギン以外で南極大陸の陸地に住む生き物といえそうです。
▼詳しく確認したい方はこちら
南極大陸・ペンギン特集も次回が最終回の予定です。
塩見さんの記事でも、南極大陸での人の存在をうかがうことができましたが、南極大陸を訪れる人ってどういう人たちなのでしょうか?
というわけで、次回もおたのしみに~
参考文献
- なんきょくキッズ 「かわいいペンギンたち」
- HOSHIZAKI 「ペンギンを知る、見る、出会う!キューブのペンギンライブラリー」
- ヨード卵・光 「教えて!たまご先生 卵を産む哺乳類っているの?」
- sunshine aquarium 「ペンギンが飛べない理由についてやさしく解説」
- NATIONAL GEOGRAPHIC 「第2回 ”長く深く”潜るコウテイペンギンの思いを探る」
- NATIONAL GEOGRAPHIC 「第1回 コウテイペンギンのギャップに萌える」
- なんきょくキッズ 「陸域の生物」