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本日の紹介者
Eucです!
またお前かって?
今回は子供たちがこっそり難事件を解決するあの作品です!
それでは張り切っていきましょう!
探偵チームkz事件ノート
著者:原作藤本ひとみ、作住滝良
出版社:講談社青い鳥文庫
概要
物語の主人公であり、語り手の立花彩(アーヤ)は学校では友達がいなくて、家では兄と妹に挟まれ、居場所を感じない毎日を送っていたところ、塾特別クラスで出会った男子4人、上杉、黒木、小塚、若武と探偵チームkzを組み、身近に起きる事件を解決していく物語。
本との出会い
私がこの本と出合ったのは中学生ぐらいの時だったと思います。
小学校6年生の時に10分アニメとしてテレビ放送されていて、そこから引き込まれました。
このシリーズでは小学生(3巻以降は中学生)がそれぞれの得意分野を活かしながら事件を解決していくのですが、個性が強いながらも協力していく過程、お互いを受け入れ合う心の大切さを学びました。
DMMなどで配信もしているのでアニメ版が気になる人はぜひ見てみてください。
本がひろげた世界
どんな人かは話してみるまで分からない、ということでしょうか。
この小説に出てくる男子は頭がよく、個性的です。そのうち若武、黒木、上杉はサッカーをしていて女子からモテモテ、アーヤはこの三人が優しい紳士的な人たちだと考えていました。つまり、アーヤは彼らと出会うまで、「頭の中の彼ら」しか見ていませんでした。
しかし、彼らと話してみると今まで知らなかった彼らの姿を知り、友情を深めていき、彼らを信頼するようになります。
教科との関連
算数、数学
算数、数学って苦手な人がたくさんあるイメージがあります。
私も数学は苦手です。でも使えるようになったらきっと楽しいと思っています。
さて、この本で身近で役に立つと思うのは、例えば三角比と相似でしょうか。
第2巻『切られたページは知っている』で、屋根の高さを測ろうとするのですが、そんな高いものを測る巻尺なんて存在しません。そこで算数、数学が得意な上杉が直角二等辺の三角定規を用意するように言います。自分の身長と自分と建物の距離が分かれば建物の高さが分かるというのです。
詳しくは本を読んで見てみてください。図もついているのでわかりやすいですよ。
理科
理科は幅広い分野でできていますが、ここで紹介するのは主に生物です。
ここで活躍するのは社会と理科が得意な小塚。
例えば、第4巻『卵ハンバーグは知っている』で、ハンバーグに豚が入っているかいないかを調べるために、父親の知り合いの研究所に肉のDNAを抽出させてもらったり、第5巻『緑の桜は知っている』で、ある家にある木が緑の桜で原種だと特定したり、第7巻『シンデレラの城は知っている』で、湖に浮かぶ麦角を見つけたり、生物に関する話題で事件解決の糸口を作っています。
勿論物理や化学の話も出てきますが、説明が難しいので、気になる方は本を読んでみてください。
国語
人によって言葉のチョイスって変わってくると思いませんか?小難しい言葉、かっこいい言葉、きれいな言葉、世の中には様々な雰囲気の言葉があります。
この話の主人公のアーヤは国語が得意。話に出てくるいろいろな言葉を解説します。
例えば第22巻『本格ハロウィンは知っている』で、「静謐」という言葉が出てきます。静、謐どちらも静か、穏やかを表す言葉です。難しい言葉もこの本で身につけることができます。
また、私たちがよくぶつかるなんて言いかえるか問題についての答えもくれます。
例えば第12巻『バレンタインは知っている』で、「ぶちのめす」を何と言いかえるかについてあります。この言葉を事件ノートに書くように指示した若武にアーヤは反発します。派手好き、目立ちたがり屋の若武らしいワードチョイスですが、確かに「ぶちのめす」という言葉は乱暴すぎて大人の前では口に出しにくいですよね。
この言葉を認められなかったアーヤは「リベンジ」と言い換えました。こうすると乱暴さがなくなって受け入れやすくなりますね。
最後に!
この本は2011年から青い鳥文庫で出版され、2023年7月現在で41巻出ています!それぞれの巻で新しい事件を扱っているのでどこから読んでも楽しめます!
事件解決までのハラハラドキドキを楽しみながら、新たな知識を身につけられますよ!
因みに、この本は「○○は知っている」のサブタイトルがつきますが、「○○が知っている」ではアーヤ以外の人が語り手をします!
以上、Eucでした!