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艦艇の名前―それぞれの由来とエピソード
いくつか実際に船の名前を見てみましょう。
※ ですが、ここでは艦艇の詳細情報は省き、あくまで「名前」に注目していきます!
大和(やまと)
日本の古称・雅称。
ヤマト王権が大和と呼ばれる地(現在の奈良県内)にあったことに由来します。
語源には諸説あるとされ、「山のふもと」の意味だと言われたり、もともとは「山門」で山に神が宿るとみなす自然信仰の拠点であった地名が国名になった、とする説もあります。邪馬台国の「やまたい」が「やまと」になった、という人もいます。
扶桑(ふそう)
中国伝説で東方のはてにある巨木のこと。その巨木の生えている土地を扶桑国といいます。中国で日本のことを「扶桑」と呼ぶことがあったそうです。
伊勢(いせ)
現在の三重県の大半を指します。伊勢神宮鎮座の地として古くから栄えてきました。伊勢神宮は、明治時代から太平洋戦争前までの期間、すべての神社の上に位置する特別な神社とみなされてきたそうです。
日本の戦艦のこと__

日本を表す呼び名、日本を象徴的に示すシンボル、みたいなものがいろいろあるんですね。
日本といっても細長い島国。
日本に暮らす人々がどんなふうに気持ちをひとつにしようとしたのか、実際のところどうだったのか…も、いろいろな考え方や理解があるようです。
どうして、みんながそれぞれ「私は日本人」って思えるようになったのか、は素朴に不思議ですよね
赤城(あかぎ)
群馬県前橋市の赤城山にちなんで命名されました。
この赤城山には伝説があるそう。
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日光市の男体山の北西にある戦場ヶ原で、男体山の神様と赤城山の神様がそれぞれ大蛇と大ムカデになって戦い、男体山の神が勝利をおさめた、という言い伝え。赤城山の北にある老神温泉の地名は、このとき落ちのびた神が追われてやってきたことに由来するといわれ、「アカギ」という山名も神が流した血で赤く染まったことから「赤き」が転じて赤城山になったともいわれる。戦場ヶ原で負けた赤城山の神は老神温泉で傷をいやし、男体山の神を追い返したという。
鳳翔(ほうしょう)
鳳が翅を伸ばして上空を飛び舞うという意味。
実は、鳳凰、手塚治虫の『火の鳥』という漫画作品にも同じようなキャラクターがでてきます。
鳳凰の正体は、中国神話の伝説の鳥、霊鳥です。日本以外にも東アジア全域にわたって装飾やシンボル、物語・説話・説教などに登場します。
皆さんの身近なところでは、一万円札にも描かれていますね。また、10円玉に描かれている平等院鳳凰堂の屋上にも鳳凰がとまっているのです。
日本のお金のデザインは日本銀行のホームページで確認できます。
蒼龍(そうりゅう)
四神の一つ。青龍の別名。
四神とは、中国の神話、天の四方の方角をつかさどる霊獣のことをいいます。
東は青龍(青いドラゴン)、南の朱雀(朱い鳥)、西の白虎(白いトラ)、北の玄武(蛇がまきついたカメ)が四神。




この航空母艦の名前は「蒼龍」。「青」ではなく「蒼」という字を使っているのが印象的ですね。
「蒼」という漢字には「くさかんむり」がついていますが、そのことからもともとは、「草の青さ」「草が青く茂る様子」を示すような言葉のようです。
現代の日本語では「青」という漢字は、英語でいうブルーを意味することが多いそうなのですが、「青」のもともとの意味は青山・青林のように緑色植物の色を指すことが多いそうで、そういった背景にも由来しているよう。
この四神、奈良県明日香村のキトラ古墳のなかにも描かれたとニュースになっていたりもしました。
ところでみなさんは、「白虎隊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
幕末、今の福島県あたり、会津藩が新政府軍と戦争(会津戦争)になった際、会津藩で編成された部隊に、四神に由来した、玄武隊(50歳以上)、青龍隊(36~49歳)、朱雀隊(18~35歳)、白虎隊(17歳以下)が組織されたそうです。
特に白虎隊は若いメンバーで構成されていたこともあり、悲しい歴史として物語やドラマとして語り継がれています。

2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』は、会津も舞台にした物語でしたね。
そして四神がさまざまな場面で登場し、大事にされてきたことが分かります。
千歳(ちとせ)
七五三のときに棒状の飴を食べたことがある、という人は多いのではないでしょうか。あの飴の名前を知っていますか?
「千歳飴」です。「千歳」という言葉は、千年、長い年月を意味します。「鶴は千年、亀は万年」の言い伝えにも因んだ縁起の良い言葉なのです。

子どもの成長と健康を祝う七五三で千歳飴は、今まで無事に成長したことへの感謝とこれからの将来と長寿を願う意味が込められているのですね。
長い棒状の飴、というのも、「長寿」にあやかっての形です。
おいしいだけでなくて、そんな願いが込められた飴だったんですね。
日本の航空母艦のこと

なんだか武勇伝とか勇ましいエピソードが目立ちましたね。
日本の山にはいろいろな伝説が残っているのもなかなか面白いです・・・!
でもいろいろなエピソードが日本独特のものとは言い切れず、中国など近くの国々とも共有してきた大切な神話や信仰心があったのだなあ、と感じますね