赤城(あかぎ)
群馬県前橋市の赤城山にちなんで命名されました。
この赤城山には伝説があるそう。
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日光市の男体山の北西にある戦場ヶ原で、男体山の神様と赤城山の神様がそれぞれ大蛇と大ムカデになって戦い、男体山の神が勝利をおさめた、という言い伝え。赤城山の北にある老神温泉の地名は、このとき落ちのびた神が追われてやってきたことに由来するといわれ、「アカギ」という山名も神が流した血で赤く染まったことから「赤き」が転じて赤城山になったともいわれる。戦場ヶ原で負けた赤城山の神は老神温泉で傷をいやし、男体山の神を追い返したという。
鳳翔(ほうしょう)
鳳が翅を伸ばして上空を飛び舞うという意味。
実は、鳳凰、手塚治虫の『火の鳥』という漫画作品にも同じようなキャラクターがでてきます。
鳳凰の正体は、中国神話の伝説の鳥、霊鳥です。日本以外にも東アジア全域にわたって装飾やシンボル、物語・説話・説教などに登場します。
皆さんの身近なところでは、一万円札にも描かれていますね。また、10円玉に描かれている平等院鳳凰堂の屋上にも鳳凰がとまっているのです。
日本のお金のデザインは日本銀行のホームページで確認できます。
蒼龍(そうりゅう)
四神の一つ。青龍の別名。
四神とは、中国の神話、天の四方の方角をつかさどる霊獣のことをいいます。
東は青龍(青いドラゴン)、南の朱雀(朱い鳥)、西の白虎(白いトラ)、北の玄武(蛇がまきついたカメ)が四神。
この航空母艦の名前は「蒼龍」。「青」ではなく「蒼」という字を使っているのが印象的ですね。
「蒼」という漢字には「くさかんむり」がついていますが、そのことからもともとは、「草の青さ」「草が青く茂る様子」を示すような言葉のようです。
現代の日本語では「青」という漢字は、英語でいうブルーを意味することが多いそうなのですが、「青」のもともとの意味は青山・青林のように緑色植物の色を指すことが多いそうで、そういった背景にも由来しているよう。
この四神、奈良県明日香村のキトラ古墳のなかにも描かれたとニュースになっていたりもしました。
ところでみなさんは、「白虎隊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
幕末、今の福島県あたり、会津藩が新政府軍と戦争(会津戦争)になった際、会津藩で編成された部隊に、四神に由来した、玄武隊(50歳以上)、青龍隊(36~49歳)、朱雀隊(18~35歳)、白虎隊(17歳以下)が組織されたそうです。
特に白虎隊は若いメンバーで構成されていたこともあり、悲しい歴史として物語やドラマとして語り継がれています。
M先生
2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』は、会津も舞台にした物語でしたね。
そして四神がさまざまな場面で登場し、大事にされてきたことが分かります。
千歳(ちとせ)
七五三のときに棒状の飴を食べたことがある、という人は多いのではないでしょうか。あの飴の名前を知っていますか?
「千歳飴」です。「千歳」という言葉は、千年、長い年月を意味します。「鶴は千年、亀は万年」の言い伝えにも因んだ縁起の良い言葉なのです。
子どもの成長と健康を祝う七五三で千歳飴は、今まで無事に成長したことへの感謝とこれからの将来と長寿を願う意味が込められているのですね。
長い棒状の飴、というのも、「長寿」にあやかっての形です。
おいしいだけでなくて、そんな願いが込められた飴だったんですね。
日本の航空母艦のこと