H松は昔、コンビニエンスストアで働いていました。いろいろなお客さんに出会って、いろいろな経験をさせて頂きました。
朝、いつものカフェラテを頼んで「いつものね!砂糖2個って覚えててくれてありがとう!!」と私に伝えて下さる常連さん(毎日、お店に通ってきてくれるありがたいお客様のことです)もいましたし、「なんでもっと早くレジできないの!!」と毎回お叱りを頂くお客様もいましたし、「お兄ちゃん、バイバーイ!」と毎回、アンパンマンチョコを片手に手を振ってくれるお子さんもいました。(その頃のH松は、髪の毛がとっても短かったので、きっと男の人に見えたんだと思います)
コンビニエンスストアの仕事は、一日、500人くらいの人に出会える仕事でもあります。もっと栄えている場所だと、1000人以上の人に出会えたりもしますが…。いろんな人に出会えるということは、小売業の仕事の魅力的な部分の一つです。小売業をしている人は、お客様との出会いを仕事の楽しみに、毎日お仕事をしているんです。
いろんな人を見ながらひたすらレジを打って、みんなが寝ている時間にひたすら商品を棚に補充して、お客さんがいない間を見計らって店内のお掃除をして、今思うととてもとても沢山のお仕事をコンビニエンスストアの仕事を通して学ばせてもらったな、と思っています。つらいことも、ものすごくあったけれども、あの学びはきっと一生、私を支える学びになるだろうなとも思っています。
それに、コンビニエンスストアの仕事に人生をささげているオーナーさん(お店を経営している人です)の熱意や、商売にかける想いも間近で学ばせて頂くことができました。寝る暇も惜しんで、この小さなコンビニエンスストアを、日本のどこにでも同じようにあるコンビニエンスストアを、いつも来てくれているお客様のために少しでもいいお店にしようと頑張っている姿は、今も瞼を閉じれば思い出されて、ウルっときます。この日本という社会で、お金を稼ぐとはどういうことなのかを、オーナーさんの背中を見て学ぶことができた時間は本当に本当に幸せな時間だったと思います。
H松には、そんな背景があるので、レジを打っている人たちの気持ちは、痛いほど…本当にものすごくわかっているつもり…です。だから、今回の記事は、どうしても、レジを打っている人の立場に寄り添いすぎた記事になってしまったということをお伝えしたいと思います。H松がこの記事を書くにあたって見ている世界は、過去の経験から、レジを打つ側の視点にあるんだなと、思ってもらえるとうれしいです。
私はどうしても、レジを打っている人に心ない言葉をかける気持ちには同意しかねますが…。レジを打っている人に心ない言葉をかけた人には、そんな言葉をかけた理由があったんだよなあと思うことはしなければならないとも考えています。
心ない言葉をかけた人が「おかしい」人、「変な」人だ!といってそこで考えをやめてしまうのではなく、どうして、その人はそんな言葉をかけてしまうのだろう…?と考えてみることも大切な社会の学びだと思うからです。
もちろん、差別はあってはならないことです。でも、だからといって、差別をする側の人の意見を全く聞かず、その人たちの考えを「おかしい」と切り捨てることはあってはならないと個人的には思ってもいます。その人たちがそういう行動に出てしまったことを、その人のせい、にしてはいけないと思うからです。
みなさんは、この記事を読んで、どう思われたでしょうか。どう思ったか、是非、周りの人に自分の考えを伝えてもらえるとH松はとっても嬉しいです!