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夏至
そして6月といえば、夏至。
夏に至ると書いて「げし」と読みます。
今年は6月21日が夏至の日でした。
北半球では、この日が一年のうちで最も昼の時間が長くなる日なのです。
「秋の日はつるべ落とし」ということわざを聞いたことはありますか?
秋の日は急に暮れる、という意味ですが、
今年についていえば、6月21日をピークに冬至の日(今年は12月21日)まで昼の時間はどんどん短くなっていきます。
そして、冬至の日から来年の夏至の日に向かって、また昼の時間が少しずつ長くなっていくのです。
また、理科のナビゲーターの皆さんが紹介してくださると思いますが、
地球が太陽の周りをまわる公転と、
地球自体も回転する自転、
さらにその回転するときの角度(自転軸の傾き)という要素が関係して、昼や夜の長さが変わるのです。
これは、まさに四季と切っても切り離せないポイントでもあるのです。
夏至の日は昼の時間が長くなる、ということもあって、
太陽の力が最も強まる日としてお祝いをする地域も少なくないようです。
特にスウェーデンなど北欧では緯度が高いため、日の出ている時間は本当に長くなります。
(なぜなのか、はまさに自転軸の傾きが関係します)
一日は24時間ですが、そのうち20時間はずっと日が沈まないのだとか。
(なので冬の時期はその真逆。長い長い夜の時間が続くのです)
花々が咲き誇る中、カエルのダンスなどを踊って過ごす、とても素敵なお祝いの日なのだそうですよ。
日本では田植えの時期の真っ盛り。
「夏至のころ、半夏生まで」に田植えを終えようと忙しく過ごす時期でもあったそうです。
半夏生とは、夏至の日から数えて11日目にあたる日、もしくはその日から5日間のことを指します。
田植えが終わる半夏生のころには、収穫したばかりの麦を使った半夏生餅を作り、田んぼの四隅にお供えをして食べる風習があったりもするそうです。
関西地方では、豊作を祈って半夏生にタコを食べることもあるそうです。
タコを食べるのは、タコの足のように大地にしっかり作物の根がはることを願ってのことだそうです。