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グッドバイ
英語「good-bye」からの外来語。かつては「good-bye」を古くは「Godbwye」といい、「God be with ye」の短縮形だったそう。
「God be with ye」とは、「ye」が古い二人称代名詞「you」を指し、「神さまがあなたと共にありますように」「神様のご加護がありますように」という意味だったそうです。
「God」を直接口にするのを遠慮する風潮があったことや、「good morning」や「good night」など他の挨拶の言葉も登場し、17世紀から「God」が「good」に変わり、18世紀にはいり、現在の形になったのだそう。
日本では明治中期から用いられているそうです。
ごきげんよう
相手の健康状態を伺うという意味で、相手を気遣う丁寧なあいさつ表現。
「ご機嫌よくお過ごしですか」を短くして「ごきげんよう」になったと言われています。
明治時代には山の手言葉として貴族や華族が日常的に使っていたといいます。
山の手言葉とは、現在の標準語の基礎となった東京の山の手で使われていた言葉だと言われています。
明治期に武家をルーツとする華族が使っていた言葉として知られてるものでもあります。
「お嬢様言葉」として知られる言葉遣いも、山の手言葉に近いものかもしれません。
語源として知られているのは、室町時代の京都の宮中で使われる御所言葉だったそうです。女官が天皇にあったときの挨拶として使ったそう。
基本的に、朝、昼、晩を問わず、いつでも使えるあいさつ表現。
出会ったときにも、別れ際にも使える言葉です。
出会ったときの「ごきげんよう」は「お元気でしたか」という意味で用いられ、
別れ際の「ごきげんよう」には「次に会うときまで健康でいてください」という意味合いが込められているといいます。
インターネットで「ごきげんよう」という言葉を探すと「一般的ではない」ので、使うと嫌味にとらえることもある、などとも紹介されていたりします。
あいさつ表現にも流行りすたりがある、ということも、なんだか不思議です。
いろいろなありがとう
ありがとう
ありがとうの語源は、形容詞の「有り難し(ありがたし)」の連用形「有り難く(ありがたく)」がウ音便化し、「ありがとう」となったと言われています。
「有り難し(ありがたし)」は「有る(ある)こと」が「難い(かたい)」という意味で、本来は「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表していました。
中世になり、仏の慈悲など貴重で得難いものを自分は得ているというところから、宗教的な感謝の気持ちをいうようになり、近世以降、感謝の意味として一般にも広がったそう。
そもそも滅多にないことに対して発せられる言葉だと思うと、
うれしい!という喜びの感情も「ありがとう」の言葉の中には込められているといえそうですね。
かたじけない
ありがたい。もったいない。恐れ多い、という意味。
文語「かたじけなし」の口語で、「ありがたい」が一般的なのに対し、改まった丁寧な言い方です。
本来、かたじけないは相手の身分や言動と自分を比べたときに引けを取り、「恐れ多い」といった感情を表す語で、転じて「ありがたい」「もったいない」という感謝の気持ちを表す言葉となりました。
心からありがたく思っていることを伝えたいときや、
自分にはもったいないほど親切にしてくれたときに
「かたじけない」という言葉が使われるようです。
「かたじけない」も「ありがたい」も「もったいない」も自分には不相応で恐れ多いという意味から感謝の気持ちを表すようになっており、日本人独特の感情表現といえるとも。「私なんかが」というニュアンスが含まれます。
「恐れ多い」という意味のかたじけないは、「ありがたし」の「がたし」の例から「かたしけ(難気)なし」が語源と考えられています。
かたじけない。
お気に召さるな!
礼には及ばぬ!
‥‥ちょっとかっこいい…!
真似してみたくなりますね(笑)
‥‥表現を?それとも、謎の人物のコスプレを…?
(謎の人物はいわゆる「獅子の頭」じゃな。歌舞伎に出てくる獅子の精じゃ。)
…おっといかん。脱線したな。すまんすまん。