きせつめぐり、ことばめぐり 9月・長月

代表的な秋の虫、赤とんぼのイラスト 国語:学びのナビゲーター
       

さんかくすと文がえます

 

秋、と聞いてイメージするのはどんなものでしょうか?
秋…といえば、「みのりの秋」「食欲しょくよくの秋」「読書の秋」‥‥など、
いろいろなことにモリモリ取り組めてしまえるような、そんな気持ちになるような季節です。

 

こよみについて改めて

きせつめぐり、ことばめぐり 夏!」でもご紹介しましたが、
日本のこよみ明治維新めいじいしんもっ太陰太陽暦たいいんたいようれきから太陽暦たいようれき変更へんこうしています。

いわゆる旧暦きゅうれきとも呼ばれるものが太陰太陽暦たいいんたいようれきにあたるわけですが、ご紹介する季節の表現やもよおしは、旧暦きゅうれき時代のものに名残なごりをおいたものも多くみられるわけです。
改めて、新しいこよみ定着ていちゃくしてきた経緯けいいについて、考えられるとよいかもしれません。

 

 

 

太陽暦たいようれきとは

太陽のイラスト

ちなみに太陽暦たいようれき太陽と地球の関係にちなんだこよみです。
簡単にいうと、1年を地球が太陽のまわりを一回転する期間としたのですね。

 

12の月で割ったのは、古代ローマ以来の風習ふうしゅうが伝わってのことだそうです。
ただ、地球が太陽の周りをまわる実際の期間は365.24日なので、4年に一回、閏年うるうどしを設けて調節ちょうせつしているのです。

 

太陰太陽暦たいいんたいようれき太陰たいいんとは?

一方、太陰太陽暦たいいんたいようれきの「太陰たいいん」とは何なのでしょうか。
太陰たいいんとは天体の月のことを指します。

月のイラスト

 

太陰太陽暦たいいんたいようれきは、一か月を天体の月が満ち欠けする周期に合わせたのですね。
天体の月が地球を回る周期は約29.5日なので、太陰太陽暦たいいんたいようれきでは30日の月と29日の長さの月を設けて調整ちょうせいしていたそうです。

   

さらに、地球が太陽の周りをまわる周期は約365.24日とは先ほどもお伝えしたとおりですが、この事実は地球への太陽の光の届き方と大きくかかわってきます。
太陽の光の届き方‥‥気温にも影響してくるため、季節の変化とも連動れんどうしています。
なので、月と地球の関係だけでこよみを作っていくと、どんどん季節とこよみにもずれが生じてきてしまうのです。

月と地球と太陽の関連をうまくとるために、
旧暦きゅうれき太陰太陽暦たいいんたいようれきでは「閏月うるうづき」を2~3年に一度設けて(13か月ある年があった、ということです)季節とこよみ調整ちょうせいしていたのです。

 

太陽と月をめぐって

この太陽と月をめぐる事実は、かつて何百年も前に住んでいた人達に、多くの知識や哲学てつがく、現在に通ずる科学知識かがくちしき土台どだいになるような発見につながりました。

 

太陽系のイラスト

いんようなどと言われると、太陽が連想されますし、
太陽は男性、月は女性のイメージが持たれていたりもしています。
象徴しょうちょうする太陽と、象徴しょうちょうする月。

 

 

陰陽いんようにしても、男性女性にしても、昼と夜にしても、
どちらも欠けてはならず、双方そうほうおぎない合っている、というイメージが受けがれてきているようにも思います。

 

このあたりも奥が深そうなので、あまり深入りはここではできないのですが、太陽や月の動きは人々の暮らしの本当に身近なところにありました。

 

例えば、しおち引き
気象庁きしょうちょうのホームページでも説明がされていますが、
月が地球におよぼす引力いんりょくと、地球が月と地球の共通の重心じゅうしんの周りを回転することで生じる遠心力えんしんりょくが、それぞれ「起潮力きちょうりょく」をもたらし、潮位ちょういの高いところ「満潮まんちょう」と低いところ「干潮かんちょう」を生み出すのです。

 

起潮力について説明する図。
月と地球を横並びに示した時、地球は月の引力に引っ張られ、一方で月と反対側は遠心力で逆方向に引っ張られます。その引力と遠心力の働きによって月に向き合った部分と真逆の部分は満潮となり、引力にも遠心力にも影響を受けない部分は干潮となります。
気象庁のホームページより

 

しおち引きはり人さんにとっても重要要素だといいます。

しおち引きはしおの流れに影響を与え、
さらにこのしおの流れが魚の動きに影響を与えるからだそうです。

 

 

 

満ち潮(10倍速)
満ち潮の様子を10倍速で記録した映像。

  

  

このしおち引きは、生き物の生殖せいしょくにも影響を与えるといわれています。
人間の出産も満月のタイミング(大潮おおしお)のタイミングにみられることが多い、ということが聞かれたりもします。

 

 

おさかなくんは、カブトガニの孵化ふかに成功させたということで、ニュースに取り上げられたことがあるそうですが、
このカブトガニの孵化ふかの成功の背景には、時々カブトガニを散歩させていたことがあったのではないか、としています。

この散歩が、吹奏楽部すいそうがくぶ(おさかな君は、おさかなを飼う水槽すいそうに関連した部活と勘違かんちがいして管楽器かんがっき吹奏楽部すいそうがくぶに入部したそうです)の朝練習の前と放課後に行われていたこともあって、
しおち引きみたいなリズムになってカブトガニが勘違かんちがいしたのではないか…とも語っています。

つまり、満潮まんちょうのタイミングは水槽すいそうの中にいて、干潮かんちょうのときには散歩している、
というリズムを持つことができて、それがカブトガニの生殖せいしょくリズムにマッチしていたから孵化ふかに成功したのではないか、という解釈かいしゃくですね。

 

 

M先生
M先生

さて、前置きがだいぶながくなってしまいましたが、さっそく秋の日々のことに思いをめぐらしていきたいと思います!

 

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