青葉(あおば)
京都府と福井県の間に位置する青葉山から因んで名づけられています。
「若狭富士」の異称を持つ山です。東西二つのピークを持つ山として知られています。
崇神天皇(古墳時代の第10代天皇といわれている。『日本書紀』にも登場)の時代に、天皇の命令で丹波の国(現在の京都府、兵庫県、大阪府の交わるあたり)を訪れた彦坐王(ひこいますのみこ)という王子が、玖賀耳之御笠(くがみみのみかさ)を討ったという伝説がある。
…この難しい漢字の玖賀耳之御笠(くがみみのみかさ)なるものの正体とは…土蜘蛛の化け物だそうです。
M先生
妙高(みょうこう)
新潟県の妙高山に因んで命名されています。
妙高山は日本百名山にも数えられる、「越後富士」の異称を持つ山。この山にも何か伝説はないのかしら?と探してみました。
どうやら勝負ごとに関連する伝説はうまく見つけられなかったのですが(見つけたらご報告します!)、妖怪たちがたくさん出没する地域として知られていたりもしたようです。
妖怪は、人々に災いをもたらす存在として恐れられもしたのですが、とくには恵みをもたらす存在としてもあがめられてきた、といいます。
妖怪の出没について書かれた本として橘崑崙(たちばなこんろん)が著した『北越奇談』や鈴木牧之(すずきぼくし)の『北越雪譜』は越後(新潟)の二大奇書として有名。
この二つの書に共通して書かれていたのが「山男」の存在だとか。
身長は6尺(約180㎝)、赤い髪と灰色の肌で牛のような声を出し、喋らないものの人間の言葉を理解できたそう…。
M先生
新潟公式チャンネルで林修先生が『北越雪譜』について解説している動画もありました。
利根(とね)
関東地方を流れる利根川から因んで名づけられた。
利根川は、大水上山を水源として関東地方を北から東へ流れ、太平洋に注ぐ一級河川。河川の規模は日本最大級で、日本の首都圏の水源として国内の経済活動上、重要な役割を果たしています。
「坂東太郎(ばんどうたろう。“東国にある日本一の大河”)の異名を持つ日本三大暴れ川の一つ。(他の二つは筑後川(筑紫次郎)、吉野川(四国三郎))
“名前”をつけていた、にしても、「暴れ川」というくらいです。本当に乱暴者で数えきれないくらいの水害が発生していたといいます。
M先生
川に太郎君、次郎君、三郎君と名前を付けてたのですね!
球磨(くま)
熊本県の球磨川にちなんで命名されている。
熊本県南部の人吉盆地を貫流し、川辺川をはじめとする支流を併せながら八代平野に至り、不知火(不知火海)にそそぐ一級河川。熊本県内最大の川で、最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つ。
語源は不明とされているが、1772年に著された『肥後日誌』は、
この川水は九万他により落ち入る。故に九万川と称すとも云う
と記録が残されているそうです。
「九万の支流を持つ川」としての意味も持つのかも、とされています。
ちなみに不知火とは、夜間の海上にたくさんの光が点在し、ゆらめいて見える現象を意味する言葉。
今では蜃気楼(大気の温度差が原因で生まれる、遠くの景色が伸びたり反転したりして実際とは違う景色に見える現象のこと)の一種と理解されているそうですが、かつては怪火(かいび)とされ恐れられていたとも言います。
近づくと遠ざかるものとされ、竜神の灯火とも呼ばれたそうな…
M先生
蜃気楼の一種、と分かってはいながらもやはり神秘的‥不思議、と感じる人が多いらしく、今も「不知火・海の火祭り」というお祭りも開催されているそうですよ。
阿賀野(あがの)
新潟県と福島県を流れる阿賀野川から因んで命名された。
福島県・群馬県に源流を持ち、新潟県を流れ日本海にそそぐ日本の河川。
阿賀野川は、古来から周辺地域に豊富な水量で豊かな恵みを与えてきた川として知られていましたが、戦後、高度経済成長期に工業廃水によって水質が汚染されてしまいます。
四大公害病として知られる新潟水俣病です。
新潟県立環境と人間のふれあい館のホームページでも、新潟水俣病について丁寧に説明がされています。
阿賀野川は信濃川とともに、広大な新潟平野を作った河川としても知られています。
日本の巡洋艦について