フネで旅する漢字の海原(うなばら) シリーズ⑤ 夏のおさかな天国

猫の魚屋さん 天体

さんかくすと文がえます

どじょうのおうち

せっかくならリアルにどじょうに会いに行きたい!と思う方もいらっしゃるでしょう。
どじょうはどんなところに住んでいるのか?

どんぐりころころどんぐりこ・・・・
という歌があるのはご存知ですか?

 

K原さん
K原さん

あの歌からすると、ドングリがなる木が近くにあるような場所にどじょうくんはいそうですね。
ドングリちゃんはコロコロ転がってきてどじょうくんに会うんですもんね。

H松
H松

ドングリちゃんはお池にハマってどじょうくんと遊んだと歌ってますよ。

M先生
M先生

どうやらどじょうくんは池などに住んでいる‥‥
しかも、どじょうくんはドングリちゃんと遊んでくれるような優しい生き物…なのかもしれない??

 

どじょうは、水田すいでん湿地しっち、またその周辺の細流さいりゅうに多く生息せいそくしているそうです。
河川かせん中流ちゅうりゅうから下流域かりゅういき用水路ようすいろなどの流れのゆるやかな泥底どろぞこにも生息せいそくしているとか。

 

 

どじょうにまつわる文化

 

どんぐりコロコロという歌があるとおり、童謡どうようなどでも親しまれているドジョウですが、
どじょうすくい踊り」という民謡みんようもありますね。

 

 

 

動画でどじょうすくいをしているおじさんは、どろをはたいている様子がうかがえます。

どじょうをつかまえて何をしたいのか…―ドングリちゃんみたいにどじょうと遊んだわけではないのです。

どじょうはどうやらおいしく食べることのできる御馳走ごちそうの一つであったとか。
蒲焼かばやき柳川やながわなべ、みそ汁やからあげなどにして食べる事があるそう。
えさ用に売られているどじょうは、寄生虫きせいちゅうなどもいるので絶対に食べてはいけません)

 

 

どじょうすくい踊りは、男踊りと女踊りと二種類が存在していたようですね。

安来節やすぎぶし、そして身に着けるアイテムも、
男性はかすりの着物ももひき腰かござる豆絞り鼻あてを、
女性はかすりの着物小型ざるたすきてぬぐいと…

‥‥私たちも踊る準備はできそうです‥!

 

 

M先生
M先生

かすりの着物、とありますが、かすりとは柄のことを指しています。

幾何学模様きかがくもようが特徴的な着物としても有名

非常に丈夫じょうぶに作られた着物だそうで、外出着としても普段着としても用いられました。

古くなっても簡単には捨てず、仕事着にまわしてぼろぼろになるまで使い古したと言われています。

 

H松
H松

ちなみに安来節やすぎぶしというのは、島根しまね県を代表とする郷土民謡きょうどみんようのようですよ。
島根しまね県の奥出雲おくいずも地方では、豊富ほうふ砂鉄さてつや木材をいかした伝統的製鉄法でんとうてきせいてつほうである「たたら製鉄せいてつ」がさかんにおこなわれていました。
そこで作られた鉄は、日本海に通じる天然の良港「安来港やすぎこう」から全国へと運ばれて、とてもさかえていたそうなのです。

 

白衣博士
白衣博士

港といえば、物だけでなく、人や文化も行き交うもの
各地からやってきた船乗りたちが歌う民謡みんようがうまくまじりあい、ブレンドされて、生まれてきたのが安来節やすぎぶしだということじゃ。

下の動画は、まなキキを見てくれている諸君しょくんと近い年代の高校生たちが部活動の一環いっかんとして安木節やすぎぶし民謡みんようを舞っているぞ。

(音質・画質は鮮明ではないかもしれないので注意じゃ)

 

 

K原さん
K原さん

民謡みんようの世界も深いですよねぇ‥
しっくりくるようなリズムやメロディがもしかしたら皆さんの中でもあるかもしれないですね。
身体の動きもついてくるので、おどりとしても意味があって、歌の歌詞からも世界が広がって‥
ふ、ふかい。

M先生
M先生

また、「腰かご」や「ざる」など、さらっと言ってしまいましたが、ひとつひとつ手作りなのですよね。

 

生活の中であまりにも普通に使われてきていたものだからこそ、その製法せいほうや活用の仕方など記録がとられないまま、新しい便利なものにとってわってしまって忘れられてしまう、ということもあるようです。

だからこそ、そうしたひとつひとつの道具を見直して記録する、ということを目指す研究や働きかけもあるのですよ。

 

 

さて、そんなどじょう
近年では、圃場整備ほじょうせいび農業形態のうぎょうけいたいの変化に伴い生息せいそく数が激減げきげんしているそう。

どじょうは、どろの中で暮らしているとはいえ、産卵さんらん細流さいりゅうや水田のような一時的水域すいいきで行われるそうで、農業形態が変わっていく過程かてい水田すいでんも変化し、どじょう産卵さんらん・子育てができなくなってしまっているそうです。

地域によっては絶滅ぜつめつの恐れのある生き物として指定される事態じたいになっています。

 

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