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目標とマイルールを決める。
「一日一善」ということわざもありますし、「千里の道も一歩から」ということわざもあります。“一日にやること”をほんの少しだけ決めて、なるべく毎日続けましょう。高すぎる目標は持たないほうがいいです。控えめに目標を掲げてください。そして、それをどれくらいのペースでやるか自分なりのルールを決めましょう。目標やマイルールは、忘れてしまいがちなので、紙に書いておくとよいです。途中で「これは無理だ―」と思ったら、修正してもOKです。頑張りすぎなくて大丈夫です。でも、修正したこともメモしておきましょう。逆に「もっといける」と思って修正するのもよいと思います。
目標を達成したら、例えば部屋にカレンダーがあれば、目標達成した日付に赤ペンで〇を付けていったりしてもいいかもしれません。
ファイルにとじる、あるいはノートに貼る。
教材を印刷して問題を解いたら、その問題はファイルに綴じておきましょう。できれば、パンチなどで穴を空けて、バラバラにならないように保管できたらいいな、と思います。ファイルがなければ、紐を通して綴じてもよいと思います。ノートに貼ってもよいでしょう。こうして貼ったり綴じておくとなぜいいのか、というと、自分が頑張って進めてきたということを、重みや厚みで実感を持って納得することができるからです。たくさん歩いて、振り返ったとき、スタート地点からずいぶん離れたところにたどり着いていたら、「ここまで来たか!」としみじみ感じるのと似ています。間違えたり、つまづいたところを振り返ることができるのも、すごく価値があります。
あなたを元気づける魔法の言葉を集めよう。
オンラインで勉強をしていくのは、友達や先生の姿が見えないからひとりぼっちな気持ちになるし、さみしくなったりもしますよね。だから、あなたには、あなたが頑張った結果を通して対話が始まるきっかけを持ってほしいと思います。もしもあなたのお父さんやお母さんと、例えば一週間に一回でも、「こんなことを勉強したよ」とお話しする時間を持ってみてください。面と向かってじゃなくてもよいです。あなたが作るノートを通じて、交換日記のようにコメントを書いてもらってもよいと思います。これはお父さん、お母さん以外にも、あなたと一緒にいてくれる、身近な大人でもよいと思います。そして、もしかしたらあなたがお兄さんやお姉さんだったら、弟や妹の頑張った結果にも、ぜひコメントをしてあげてほしい。その場合はなおさら面と向かってではなく、敢えてノートなど、他の方法を試してみることをオススメします。面と向かってでは恥ずかしくていえないようなことも、素直な気持ちで言葉をつづることができるかもしれないです。そして、文字に書くと消えてなくならないです。ふとしたときに読み返すことができる、そういうあなたを元気づけるきっかけや味方は多ければ多いほどよいのです。
たまには、お日様の光を浴びよう。
人間はパソコンやスマホと一緒にこの地球に誕生した生き物ではありません。人間は、残念ながら、ずっと家の中にこもって誰とも話さず、一日中パソコンやスマホを見て一人で勉強をして、何の不満もなく生きられるようには設計されていないのです。そして、私たち人間が使うパソコンやスマホは、人間が一日のどこかでは、外に出て他の人間と直接会えることを前提として、設計されているのです。
だから、学校では落ち着いて勉強ができていたのに、パソコンやスマホだと途端に勉強ができなくなる・・と悲しく思ったり、不安に思ったりすることはおかしなことではないのです。だって私たちは人間だもの。たまには外の空気を吸わなきゃやってられないのです。今、オンラインで勉強を頑張ろう、と強く意気込んでいる人ほど、たまにはお日様の光を浴びてほしいと思います。お昼ご飯の前には少し、窓から顔を出して外の空気を吸ってみたり、ベランダに出て、そよ風に吹かれながらポカポカのお日様の光を浴びてみると、ちょっと心が安らぎますよ。
ブルーライトをカットしよう。
長時間画面を見つめていると、目が痛くなってくることがあります。なぜならパソコンやスマホの画面から、ブルーライト、という私たちが目で見ることのできる光の中で、最も強いエネルギーをもつ光が出ているからです。この光を軽減させる設定をすると、画面が見やすくなることがあります。(でも、目が痛くなったときは、画面を見つめるのをやめて、目をつぶって休めて下さいね)
【ブルーライトカットの方法:windows10】
Pasobleさん「Windows10 のブルーライトをカットする機能「夜間モードの設定」」に詳しい紹介があります。
【ブルーライトカットの方法:iPhone以外のスマホ】
Android GATEさん「Androidのブルーライトカット機能の設定方法。目が疲れる、乾く、痛くなる方に」に詳しい紹介があります。
【ブルーライトカットの方法:iPhone】
iPhone Maniaさん「iPhoneの画面のブルーライトを軽減する「Night Shift」の設定」に詳しい紹介があります。
自分の得意・好き、あるいは比較的「まし」な勉強法を知る(自分を知る)
人それぞれ、合う・合わない勉強方法があります。例えば、英語を勉強する時に、その英語を見て、発音して、読んで、書いて、かつどんな意味なのか想像することができないと覚えられないという場合もあれば、単語帳や辞書を開いてぱっとそのページを見て、カメラのシャッターを切ったように、その光景を記憶することができる人もいます。それは極端な例ですが、勉強法は、人の数だけあるのではないかと思います。同じように生きているように見えるかもしれませんが、1人1人全く違います。
自分が苦手だったり、いやな方法で学ぶことほど苦痛はないでしょう。文字を書くことが苦手なのに、書き取りを100回することは、しんどいただの「作業」になります。でも、学びは本来「作業」ではないはずです。自分にフィットした(あるいは色々と改造してフィットさせた)勉強法を見つけることができたら、これまでよりも少しは勉強が楽しくなるのではないかと思います。でも「1人1人違うから勉強法も人それぞれ違うんですよ」とだけ言われても元も子もないですよね。「じゃあ肝心の勉強法ってどう見つけたらいいの?」という方がいらしたら、以下がヒントになるかもしれません。
感覚を意識して学ぶ(多感覚勉強法)
人は、感覚によって外界から情報を入手しています。感覚とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。このなかから、自分がどの感覚を使って情報を入手するのが得意か、あるいは他よりも「まし」か、あるいはどれとどれを組み合わせると自分にとって「楽しい」と感じられるような勉強ができるか、色々試してみることです。また、単に「聴覚」といっても、自分が音を聞いて学ぶのが得意なのか、自分が発声して覚えるのが「まし」なのか、あるいは歌だと覚えられるのか、「視覚」といっても文字を読むのが得意なのか、イラストや動画を見て学ぶのが好きなのか、あるいは苦手なのかなど、結構人によって異なると思います。イラストやイメージを見て学んだ方が学びやすいという方は、まさにインターネットを活用して画像や動画を目で見て学ぶ方法が有効でしょう。英語のまとめには、文字による英語の学びではない、イメージや動画を使った学びを紹介しています。この機会にインターネットのメリットを生かした勉強法を試してみるといいかもしれません。ただし触ったり、匂いを感じたり、味を確かめることはできません。例えば地理の勉強で「見て」かつ「触る」勉強法が自分にとっては有効そうだぞと思ったら、インターネットで岩手県の名産品の動画を見つつ、現実の世界で実際に岩手県の名産のものを買って食べてみるとか…楽しく学べそうです(その場合、味覚も活用できますね。ただしあくまでも食べることが目的ではなく、学ぶための味覚の活用です)。バーチャル世界で多く収集できる情報と、リアルな世界でしか手に入れられない情報を組み合わせるというのもよさそうですね。
コナンくんの真似をしてみる(コナン式勉強法)
自分にとって関係がない(と思われる)ことや、なんの脈絡もないことを学ぶことは難しいです。でも「なんでなんだろう」と疑問を持つことによって、そこに隠された物語が見えてきたり、それを想像することができます。例えば、名探偵コナンに登場する江戸川コナン君は、朝ごはんの時間に、行きつけの喫茶店ポアロでご飯を食べていました。その際、同じくポアロでご飯を食べていた1人の男性に注目します。なぜなら「この時間のほとんどのお客さんが食べるモーニングセットじゃなく、わざわざサンドイッチを注文した。なぜだ?」と考えたからです。別にモーニングの時間にサンドイッチを頼んでも全くおかしくないと思うのですが、とにかくコナン君のように「なぜだ?」を見つけてそれを突き詰めると、○人が起き、犯人が逮捕され謎がとける…のではなくて、そこにある物語が始まったり、始まらなかったりします。例えば、なぜ雨が降るのでしょうか?パンの生地はなぜ膨らむのでしょうか?なぜc-a-tと書いてcat(キャット)と読むのでしょうか。なぜ1+1は2なのでしょうか。自分の身の周りに、実は「なぜだ?」はたくさん溢れています。たまたまコナン君は○人につながる「なぜだ?」が多いようですが、皆さんは何に関する「なぜだ?」が多いでしょうか。
この「自分の得意・好き、あるいは比較的「まし」な勉強法を知る」こと、そしてコナン君に学ぶこと(?)は、自分を知るということにつながるのではないかと思います。自分を知ることは、将来どのような仕事がしたいか、自分がどう生きていきたいかを考える上でとても大事なことです。あくまでも上に挙げた2つは自分に合った勉強を知るための方法の一部でしかなく、他にもたくさん方法はあります(運動して体で学ぶとか、睡眠学習などなど)。ゆっくり長い時間をかけて、自分に合った感覚を使った学びの方法と、自分の「なぜだ?」に隠れている物語を見つけてみるというのはどうでしょうか。
なんのために学ぶのか、将来の自分をイメージして考えてみる
(ゴールをイメージする)勉強=やりたくないもの・向き合いたくないものという人も多いと思います。勉強と辞書を引くと「無理にでも努力して励むこと」と書いてあります。もしも勉強がそのようなものであって、でも勉強しなければならないのだとすれば、なぜ自分にとって勉強が「楽しくない」のか考えてみるというのはどうでしょうか。
今やっている勉強が自分のやりたいことにつながっている気がしないから?将来使わないから?
だとしたら、もしかしたら将来の自分の理想像を具体的にイメージしてみると、実は結構つながっていたりするかもしれません。将来どんな自分になっていたいですか?自分にしかできない仕事をしたいと思うなら「どんな自分になりたいか、どんなことがしたいか」を考え、そこからどんな職業に就けばそれを達成できるか、あるいはその理想に近づくことができるかを考えてみるというのも手です。上の8-6.の「なぜだ?」(こちら)から自分が何に関心を持っているのか知ってみて、「どんな大人になりたくないか」「どんな自分になりたくないか」から、自分の将来を考えてみるのも大いにアリだと思います(好きの反対は無関心とよくいいますが、自分が疑問に思うことは「嫌なこと」への関心も含まれています)。さらに、自分が情報を入手するのが比較的得意な感覚をいかせたら、自分にしかできないお仕事もできるかもしれません。
このサイトでは、私たちが現実世界で生きていく上で必ずお世話になっている「エッセンシャル・ワーカー」のお仕事を紹介しています。
「自分がやりたいことがまだわからない」「どんなお仕事があるのか知りたい」という人は、こちらのページを覗いていただくと、将来の自分像が具体的になるかもしれません。そして今の勉強と将来の自分とどうつながるのか考えてみると、すこしは勉強が楽しくなるかも?
それでもやる気が起きないときは・・?
勉強にウンザリしている皆さまへ。今までオンラインでの勉強に役立つ豆知識をこのコーナーで紹介してきましたが、それでもやる気が起きないという人もいるかもしれません。それに実は、最初にこの文章から読み始めたよという人もいたりするかもしれませんね。やる気が起きない原因を、ここでちょっと想像してみたいと思います。
(1)パターン1
将来の自分をイメージしても、「自分がなりたい職業には算数や理科、ましてや英語なんて絶対必要ないんだけどなあ・・。今は、遊びたいなあ。」と心のどこかから、ゲームをやりたいという声がしてくる。
(2)パターン2
好きなことしかしたくない。
(3)パターン3
勉強なんて、向いてないと思う。
どうでしょうか。あ~当てはまっちゃった・・という人は、少し我慢して下の文章を読み進めて下さい。当てはまらないけど、やっぱりやる気が起きない・・という人は、むしろ今ゆっくりと休んで下さい(実は、そういうときの「お休み」は立派な勉強の1つなのです)。
【上のパターンに当てはまってしまった人へ】
学校では、決められた科目を勉強しなければなりませんね。算数の時間には算数を勉強しなければならないし、国語がキライでも国語の時間は毎回やってきて、宿題だって出てしまいます。「自分は将来、ユーチューバーになりたいのに!好きな科目だけ勉強できればいいじゃない!」と思っていても、嫌いな科目や苦手な科目は追いかけてくるものです。今までどれだけ頑張っても、テストでいい点を取れなくて「勉強なんかむいてない!」とイライラしても、学校にいる限りは今の勉強からは逃げられません。
なぜ、学校では全部の科目を勉強しなければならないのでしょうか。なぜ、大人は勉強していないのに、自分たちは勉強をしなければならないのでしょうか。考えてみると、不思議なことですね。いつも、学校の勉強が嫌いで「やる気が起きないなあ」と思っているみなさんは、実は、この重要な違和感に気が付いている人なのです。(こっそり、自分を褒めましょう)
さて、この2つの疑問に、私なりに答えてみたいと思います。そもそも、「どうして?」に対する答えは1つではありませんから、こういうことを言っている大人もいるんだな・・と皆さんなりに考えてみてくださいね。
まず、なぜ全部の科目を勉強しなければいけないかという疑問について。これは、私が皆さんと同じ年齢だったときから、今までずーっと考え続けてきた疑問です。
本当に難しい問題ですが、一つだけ言えるのは、「何が自分の人生にとって、役に立つかはその瞬間には分からない」ということです。信じられないかもしれませんが、「ニンジンが嫌いで見るのもイヤ!」と今思っている人も、もっと大きな大人になったときに突然、ニンジンの美味しさに気が付くということが起きるのです。これは、嫌々ながら一度でもニンジンを食べていたからこそ、気が付けた美味しさでもあるのです。今、「理科なんて嫌いでイヤ!国語と英語だけ頑張るもん!」と言って、理科を一切学ばなかったら、もっと大きな大人になったときに、理科の楽しさに気が付けなくなってしまいます。これは、自分が選べたかもしれない人生の可能性を、自分が気が付かぬうちに、自分で潰してしまうことなのです。だから、全部の科目を学ぶ必要があるということです。
次に、なぜ大人は勉強していないのに、子どもは勉強しなければならないかという疑問についてお答えしましょう。これも、実に難しい質問ですね。でも、本当は大人も毎日「勉強」しているのです。学校には行っていなくても、大人は働くことを通して世の中を学んでいるのですよ。たとえ子どもの頃に憧れていた仕事を大人になってできている人も、その仕事をする中で、「無理にでも努力して励む=勉強する必要がある」ことは出てくるのです。だから今のうちに、自分がどういう風に頑張れるのかを知っておく必要があるのです。これをそのまま伝えると、お母さんやお父さんはカンカンに怒るかもしれませんが、大切なのは、テストでいい点を取ることそのものではなく、どのようにいい点を取ろうと頑張ったのかという、皆さんの学びの工夫の過程なのです。テストのことは嫌いでも、自分が気になることを「どうして?」と思う気持ちは嫌いにならないで下さい!!(これははるか昔、皆さんと同じように勉強に対するやる気が出なかった私からの切なる願いです)